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LINEの友だち追加を入口ごとに分けて計測する方法|広告LPとホームページ相談で別のQRを使い、タグで経路を残す設計


LINEの友だち追加を入口ごとに分けて計測する方法|広告LPとホームページ相談で別のQRを使い、タグで経路を残す設計

LINEの友だち追加を入口ごとに分けて計測する方法|広告LPとホームページ相談で別のQRを使い、タグで経路を残す設計

「広告から来た人と、ホームページを見て相談したい人が、同じLINEに同じように入ってくる」。美容室や店舗でLINE公式アカウントを集客の受け皿にしていると、友だちの数は増えているのに、どの入口が効いているのか分からない状態になりがちです。入口が分からないと、広告を続けるべきか、ホームページのどこを直すべきかの判断ができません。

先に結論を書きます。

  • 入口ごとに別の友だち追加URL(QR)を用意する。広告LP用、ホームページの相談ボタン用のように、「来た人にしてほしい行動が違う入口」を単位に分ける
  • 件数を比べるだけなら、LINE公式アカウントの標準機能(友だち追加ガイド>友だち追加経路を設定)で経路別のURLとQRを発行できる。ただし選んだ期間の合計で20回未満の経路は数値が出ず「その他」にまとめられる
  • 入口ごとに最初の案内を変えたい・友だち1人ずつに入口を残したい場合は、拡張ツールの経路別URLを使う
  • 入口ごとのURLには、読み込んだ人に付けるタグと、その入口専用の案内文をセットにする。数字だけでなく「誰がどこから来たか」が友だち1人ずつに残る
  • 経路別の案内を送る入口では、通常のあいさつメッセージを重ねて送らない設定にする。二重に届くと、どちらのボタンを押せばよいか迷わせてしまう
  • サイトのボタンを経路もアクションも付いていない友だち追加URL(アカウントの基本URL)に替えると、入口ごとの数字・タグ・案内はまとめて消える。替える事情があるときは、失うものを記録し、どこを経路別URLに戻すかを決めておく

以下、実際に組んだ構成と、分け方の判断基準、切り替えるときに確かめておきたい点を順に説明します。

LINE公式アカウントの標準機能だけで足りるか

LINE公式アカウントの管理画面にも、友だち追加の経路を見る機能があります。「友だち追加ガイド」から経路を設定すると、経路ごとのURLやQRコードが発行され、分析画面の「追加経路」で数を確認できます。

ただし、公式マニュアル(分析 – 友だち、2026年3月更新版を9月に確認)には、プライバシー保護のための条件が書かれています。

  • 自分で設定した経路は、選んだ期間の合計で20回以上の友だち追加・ブロックがないと数値を確認できない。20回未満の経路は「その他」にまとめられる
  • 日ごとのグラフは、その日に20回以上の友だち追加・ブロックがないと表示されない(期間は最大90日まで選べる)

1日に何十人も友だちが増える大きなアカウントなら問題になりませんが、店舗や小規模な事業では、入口1つあたりの追加は月に数件〜数十件ということも珍しくありません。その規模だと、せっかく入口を分けても数字が「その他」に吸収されて見えないことがあります。

また標準の経路分析で分かるのは、あくまで経路ごとの件数です。「広告から来た人にはセミナーの案内を、相談ボタンから来た人には相談フォームを送る」のように、入口によって最初に届く内容を変えたい場合や、後から「広告から来た友だちだけに配信したい」という場合は、予約・アンケート・タグ管理などを追加する拡張ツールを使うことになります。

今回使ったL Message(エルメ)では、この用途の機能が「QRコードアクション」という名前で用意されています。公式マニュアル(lme.jp/manual/inflow_route/)によると、URLごとに次のことが設定・確認できます。

  • 読み込んだときに送るメッセージや、タグ付与などのアクション
  • 稼働の対象(新規友だちのみ/全ての友だち)と稼働回数(1度のみ/何度でも)
  • あいさつメッセージと併用するかどうか
  • URLの読み込み数と、そのURL経由の友だち追加・ブロック解除の人数

実例:セミナー用の広告LPと、ホームページの相談ボタンを分けた構成

店舗経営者向けのオンライン無料セミナーを案内する広告LP(7本)と、同じ運営のホームページ(トップや支援内容のページ)の両方から、1つのLINE公式アカウントへ友だち追加してもらう構成を組みました。

入口は2本に分けた

入口 置いた場所 読み込み時に届くもの 付けるタグ
セミナーLP用 広告LP7本の予約ボタンと、画面下の追従バー 案内文+「セミナーを予約する」ボタン(予約フォームが開く) 流入_セミナーLP
ホームページ相談用 ホームページ各ページの「LINEで相談する」ボタン 案内文+「相談する」ボタン(相談フォームが開く) 流入_HP相談

どちらも設定は同じ型にしました。

  • 稼働対象は「全ての友だち」
  • あいさつメッセージとの併用はオフ(QRから来た人には、その入口の案内だけが届く)
  • QRを経由せず、検索などで友だち追加した人には、別に用意したあいさつメッセージ(セミナーと相談の2つのボタン付き)が届く

入口ごとに開くフォームも分けました。セミナーの予約フォームは業種・年代・お悩み・希望日など7項目、相談フォームは業種・年代・相談カテゴリ・相談内容など6項目です。業種と年代はどちらのフォームから回答しても友だち情報の同じ欄に記録されるようにし、入口が違っても同じ人の属性が2か所に分かれないようにしています。

置き換えた範囲

ホームページ側の相談ボタンは、静的なページとブログのテンプレートを合わせて23ファイル・35か所ありました。すべてを相談用の入口URLに差し替え、公開後に主要ページで「新しい入口URLが入っている」「古い相談リンクが0件である」ことをページごとに確かめています。

このように、入口を分けると「セミナーLPから来た人」「ホームページで相談しようとした人」が、友だち一覧の上でタグとして区別できます。広告の効果を見るときも、広告管理画面のクリック数とLINE側の入口別の追加数を突き合わせられるようになります。

入口の分け方と設定の判断基準

1. 分ける単位は「来た人にしてほしい行動」

入口はページごとに細かく分けるほど分析が細かくなりますが、QRと案内文の管理が増えます。目安は、来た人に最初に取ってほしい行動が違う入口だけを分けることです。

  • 広告LP(予約してほしい)と、ホームページの相談ボタン(相談してほしい)は分ける
  • 同じ目的のLPが7本あっても、入口は1本にまとめる(LPの見分けは広告側の計測で行う)

別の例として、革製品を扱う店のLINEでは、もともと修理依頼の入口がメインでした。そこに「在庫確認・購入・その他」の問い合わせを受ける入口を別に新設し、読み込んだ人には5択のメニューを送る形にしています。既存の修理の入口に選択の手順を挟まずに済み、問い合わせ経由の登録数を単独で数えられるようにするためです。

2. タグ名は「流入_◯◯」のように先頭をそろえる

タグは後から配信の絞り込みに使います。入口のタグは先頭を「流入_」などでそろえておくと、タグ一覧で入口のタグだけを並べて見られます。商品の関心や来店履歴のタグと混ざると、どれが入口の記録なのか分からなくなります。

3. 稼働対象は「全ての友だち」にしておく

「新規友だちのみ」にすると、すでに友だちになっている人が広告LPのボタンを押しても、案内もタグも届きません。既存のお客様がセミナーに申し込もうとする場面は普通にあるため、案内を届けたい入口は「全ての友だち」にしておくのが安全です。公式マニュアルには稼働対象は作成後に変更できないと書かれているため、作る時点で決めておきます。何度も押されて同じ案内が連続で届くのが気になる場合は、稼働回数や連続して稼働させない制限で調整します。

4. あいさつメッセージとの併用はオフにする

併用をオンにすると、新しく友だちになった人に入口の案内と通常のあいさつが両方届きます。ボタンが並ぶと、来た目的とは違うほうを押されることがあります。入口ごとに案内を出し分けるなら、併用はオフにして、あいさつメッセージは「QRを経由しなかった人向け」と割り切ります。

5. 印刷物や画像のQRも、リンクと同じ入口にそろえる

ページ上の「LINEで追加」ボタンと、並べて表示しているQRコード画像は、別々に差し替える作業です。リンクは新しい入口なのに、QR画像は古い入口のままという状態は、見た目では気づけません。スマホの画面でQRを読んだ人だけが計測から漏れる、静かな取りこぼしになります。

学習塾のデジタルパンフレットでこの不一致が見つかったことがあり、それ以降は、QR画像を読み取って中身のURLを取り出し、リンク側のURLと照合する手順を必ず入れています。エルメの入口URLは、QR画像の中身とボタンのリンクで形式が違って見えることがあります(例:line.me で始まるものと s.lmes.jp で始まるもの)。その場合も、同じアカウントの入口であれば、URL末尾の識別子(uLand= の値)が同じものは同じ入口です。

基本の友だち追加URLに替えるときに失うもの

経路別の入口URLをやめて、経路もアクションも付いていない、アカウントの基本の友だち追加URLに替える場面もあります。たとえば、運営の名義を別のLINE公式アカウントへ移す必要があり、サイト中のLINEボタンの行き先を一括で切り替える、といったケースです。

このとき失うものは次の3つです。

失うもの 具体的に困ること
入口ごとの数字 広告とホームページのどちらから増えたかが分からなくなる
友だちに残る入口のタグ 「広告から来た人だけに配信」ができなくなる
入口専用の案内 全員に同じあいさつが届き、入口に合った案内を最初に出せない

実際に、名義の移行にあわせて、ブログ記事63本(大半は拡張ツール経由の入口URL)に貼っていたLINEの登録先を、移行先アカウントの基本の友だち追加URLへ一括で差し替えたことがあります。このときは次の2点をセットにしました。

  1. 差し替え前の本文を記事ごとに保存してから一括で置き換え、公開ページを実際に開いて、新しいリンクの件数と古いリンクの残りが0件であることを確かめる
  2. この導線では入口ごとの分析が取れなくなることと、戻すときの手順(保存した本文から復元できること)を判断の記録に明記する

その後、移行先アカウントに経路別の入口を組んだ段階で、成果に直結する広告LPとホームページの相談ボタンは経路別の入口URLへ切り替えました。一方、ブログ本文のリンクは基本URLのままです。どこを経路別に戻すかは、入口ごとの数字を判断に使う場所かどうかで決めると、管理の手間と分析の粒度のバランスが取りやすくなります。

基本URLへ替えるときは、次の点を最初に決めておくのが安全です。

  • 替える範囲と、替えずに残す範囲
  • 経路別URLに戻す対象と、その時期
  • 分析が取れない期間があることを、誰が見ても分かる形で記録しておく

切り替えのときに確かめておきたい点

ボタンのURLを変えると、広告の成果計測が外れることがある

LINEボタンのクリックを広告の成果として計測している場合、その判定が「特定のURLへのリンクか」で決まっていることがあります。今回の構成では、判定がLINE公式の短縮URL(lin.ee)、以前使っていた特定の入口URL、決められた計測用のクラス(HTMLの目印)が付いたリンクのいずれかでしか動かない作りでした。経路別の入口URLはこの条件に入らないため、URLだけ差し替えるとボタンは動くのに成果が0件になる状態が起こりえます。

差し替えたボタンにはすべて計測用のクラスを付け、クリックしたときに計測の処理が動くことを確かめました。逆方向も同じで、経路別URLから基本の友だち追加URLに替えるときも、判定の条件を読み直します。リンク先の変更と計測条件の確認は、必ず同じ作業の中で行うのが原則です。

入口にタグが付いていないことがある

入口URLを作っただけで、読み込み時のタグ付与が設定されていないケースがあります。この状態だと、URLごとの追加数は拡張ツール側で見られても、友だち1人ずつに「どこから来たか」が残りません。作ったあとは、テスト用のLINEアカウントで実際に読み込み、タグが付くこと、案内文が届くこと、あいさつが二重に届かないことを確かめます。

パソコンで開いたときの動きを確かめる

拡張ツールの入口URLは、スマホではLINEアプリへ移り、パソコンではQRコードを表示する画面になることがあります。パソコンからの閲覧が多いページに置く場合は、実際にパソコンで開き、次に何をすればよいかが伝わる画面になっているかを確認しておきます。

ページ上の説明文を読み直す

入口を替えると自動で案内やフォームが届くようになりますが、ページには「友だち追加後に『セミナー希望』と送ってください」のような前の方式の説明文が残りがちです。説明どおりにトークを送ってくる人と、自動で届いたフォームに答える人が混ざり、対応が二重になります。ボタンの差し替えと同じタイミングで、周りの文章も確認します。

まとめ:入口を分ける前のチェックリスト

  • [ ] 分ける単位は「来た人にしてほしい行動が違う入口」になっているか
  • [ ] 小規模なら、標準の追加経路分析は期間合計20回未満だと「その他」になる点を踏まえたか
  • [ ] 入口ごとに、案内文・タグ(「流入_◯◯」でそろえる)・開くフォームがセットになっているか
  • [ ] 稼働対象は「全ての友だち」、あいさつメッセージとの併用はオフになっているか
  • [ ] ボタンのリンクとQR画像が、同じ入口(同じ識別子)を指しているか
  • [ ] URLの差し替えと同時に、広告の成果計測の条件を確認したか
  • [ ] 基本の友だち追加URLに替える場合、失うものを記録し、戻す対象と時期を決めたか
  • [ ] テスト用アカウントで読み込み、タグ・案内・二重送信の有無を確かめたか

友だちの数を増やす施策は、どの入口が効いているかが見えて初めて改善できます。後から分析しようとしても、分けていなかった期間の経路は取り戻せません。LINEを集客の受け皿にするなら、最初のボタンを貼る段階で入口を分けておくのが、いちばん手間のかからない方法です。

よくある質問

Q. 入口を分けると、同じ人が2回友だち追加されることはありませんか

友だちになるのは1回だけです。すでに友だちの人が別の入口を読み込んだ場合は、稼働対象を「全ての友だち」にしていれば、その入口の案内とタグが追加で届きます。1人に複数の入口タグが付くことはあります。どの入口を先に通ったかを知りたい場合は、各入口の「データ詳細」にある友だち一覧で、その人の日時を比べます。

Q. ホームページのページごとに入口を分けたほうが分析は細かくなりませんか

細かくはなりますが、入口が増えるほど案内文とQRの管理が増え、差し替え漏れも起きやすくなります。ページ単位の違いはアクセス解析側のクリック計測で見て、LINE側の入口は「行動の違い」で分けるほうが運用が続きます。

Q. 拡張ツールを使っていない場合はどうすればよいですか

LINE公式アカウントの「友だち追加経路を設定」で入口ごとのURLとQRを作れば、件数の比較はできます。ただし選んだ期間の合計で友だち追加・ブロックが20回未満の経路は数値が表示されないため(期間は最大90日まで選べます)、追加数が少ない規模では、期間を長めに取って見るか、拡張ツールの導入を検討します。

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