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LINEの配信頻度は週何回が正解か|ブロック率と反応率の交点で決める


LINEの配信頻度は週何回が正解か|ブロック率と反応率の交点で決める

LINEの配信頻度は週何回が正解か|ブロック率と反応率の交点で決める

「LINE公式アカウントは週に何回配信するのが正解か」。この質問への答えを先に書きます。全業種共通の魔法の回数は存在しません。ただし、あなたのアカウントにとっての正解は、数字で決められます。

決め方はこうです。まず週1回を基準にして配信を続け、数字が安定したら頻度を1段上げてみる。そのとき「反応の伸び」が「ブロックの増え」を上回っているなら、その頻度は正解。上回らなくなったら1段戻す。つまり、ブロック率と反応率がぶつかる交点の手前で止める、という手順です。勘や業種別の目安表ではなく、自分のアカウントの管理画面の数字で決めるのがこの記事の立場です。

graciautoは名古屋でLINE公式アカウントの構築・運用を請け負っています。友だち数百人の物販アカウントから、友だち51万人を超えるサロン系企業のアカウントまで、規模のまったく違う現場に入ってきました。その経験から言えるのは、「週何回が正解か」という問いは、友だちの数によって問題の性質そのものが変わるということです。まずそこから整理します。

前提:友だち数で「配信頻度問題」の性質が変わる

LINE公式アカウントの料金プランは、月に送れる無料メッセージ通数で決まっています。2026年時点で、コミュニケーションプランが月200通、ライトプランが月5,000通、スタンダードプランが月30,000通です。消費のしかたは「配信した人数×配信回数」で、1回の配信は吹き出し3つまでが1通のカウントです。

この仕組みを踏まえると、配信頻度の悩みは友だち数で2種類に分かれます。

友だち数百人の場合:制約は課金ではなく、読者の心理だけ

弊社が支援している名古屋の革製品ブランドの物販アカウントは、友だち数百人の規模でスタンダードプランを使っています。数百人への配信なら1回で消費するのは数百通。月30,000通の枠に対して、計算上は毎日配信しても枠が余ります。

つまりこの規模では、配信頻度の物理的な上限は事実上ありません。制約は「どこまで送ると読者がうっとうしいと感じるか」だけです。店舗のLINE公式アカウントの大半はこちら側で、後述する「交点を探す手順」がそのまま答えになります。

友だち数十万人の場合:「全員に週何回」という問い自体が成立しない

一方、弊社が構築に入っているサロンを多店舗展開する企業のアカウントは、友だちが51万人を超えています。この規模になると、スタンダードプランの30,000通では友だちの6%弱にしか1通も届きません。追加メッセージは従量課金なので、全員配信を繰り返せば追加料金は「通数×単価」でそのまま膨らんでいきます。

だからこの規模では「週何回送るか」より先に「誰に送るか」を決めることになります。実際この環境で構築作業をする際は、一斉配信系の操作を原則禁止にして、テスト用のタグと自分の端末だけで動作を確認してから本番に反映する二段階を安全原則にしています。50万人への誤配信は1回でも取り返しがつかないからです。数万人規模のアカウントを運用する場合は、頻度論の前にこうした事故防止の設計を先に固めることをおすすめします。

まとめると、友だち数百人なら頻度論、数万人を超えたらセグメント論。この記事の以下の内容は、主に前者の規模を想定しています。

「交点」の考え方:反応の伸びがブロックの増えを上回る間だけ、頻度を上げてよい

配信頻度を上げると、必ず3つのことが同時に起こります。

  • 読者との接点の総量は増える
  • 1通あたりの反応率(クリック率)は下がりやすくなる
  • ブロックは増えやすくなる

ポイントは、1通あたりの反応率が多少下がること自体は負けではない、という点です。週1回から週2回に上げて、1通あたりのクリック率が少し下がっても、週の合計クリック数が1.5倍前後になっているなら、接点の総量では勝っています。逆に、クリック率が急落して合計クリックが横ばい以下になり、さらに配信のたびのブロック増が友だち追加数を食い始めたら、交点を超えたサインです。1段戻します。

見る数字は3つだけです。

  • ブロックの増え方:管理画面の「分析」で友だちのブロック数の日次推移を見て、配信日と突き合わせる
  • 反応率:メッセージ配信ごとのクリック率の推移
  • 友だち追加数:ブロックの増加を新規追加で相殺できているか

なお開封率は、カウントの定義や表示条件にクセがあるため、頻度判断では補助扱いにしています。理由は開封率の平均値を鵜呑みにできない理由の記事にまとめています。

実務手順:8週間で「自分のアカウントの週何回」を決める

具体的には次の手順で進めます。記録はスプレッドシートで十分です。

  • 手順1:週1回の配信を4週間続ける。記録するのは「配信日・配信人数・クリック率・配信翌日のブロック増加数」の4項目だけ
  • 手順2:4週分の数字から基準値を出す。平均クリック率と、配信1回あたりのブロック増加数
  • 手順3:週2回に上げて、同じ4項目をさらに4週間記録する
  • 手順4:判定する。週あたりの合計クリック数が1.5倍以上に増え、かつ配信1回あたりのブロック増が基準値から大きく悪化していなければ、週2回を定着させる。どちらかが欠けたら週1回に戻す

この8週間で大事な注意点が2つあります。

1つは、配信内容の性質もあわせてメモしておくことです。クーポン、お知らせ、読み物のどれだったか。数字が悪化したとき、原因が頻度ではなく内容だった、というケースは非常に多いからです。頻度をいじる前に内容を疑う切り分けは、反応がないときに配信文を書き直す前に見る3つの数字の記事に書いた通りです。

もう1つは、季節要因をまたいで比較しないこと。セール月と閑散月のクリック率を比べても、頻度の効果は判定できません。

頻度を上げずに接点を増やす:全員配信を「行動した人にだけ届く配信」に置き換える

ここまでは一斉配信の頻度の話でしたが、実は読者がブロックする理由は配信の回数そのものではなく、「自分に関係ない配信が続くこと」です。同じ週3通でも、自分の予約のリマインドなら誰もブロックしません。つまり体感頻度を決めるのは、回数より配信の関係性です。

弊社が構築した教育系クライアントの配信設計が分かりやすい例です。セミナーを予約した人にタグを付け、リマインドはそのタグを持つ人だけに配信する。キャンセルした人は配信を個別に停止したうえで、「タグがある人にしか送らない」絞り込みを重ねる二重の設計にしています。こうすると、全体への一斉配信を1回も増やさずに、必要な人への接点だけを増やせます。

店舗アカウントでも考え方は同じです。来店後のフォロー、予約前日のリマインド、回数券の期限案内といった「特定の人にだけ関係がある配信」は、タグやステップ配信の側に寄せる。一斉配信は「友だち全員に関係がある内容」だけに絞る。こうすると一斉配信の適正頻度は自然に下がり、ブロックも減ります。ステップ側の間隔やタイミングの決め方はシナリオ配信の間隔の記事で扱っています。

起こりやすい失敗と予防

配信頻度まわりで実際に起こりやすいつまずきを、予防策とセットで挙げておきます。

  • 反応が落ちたので頻度を増やす:総露出は増えますが、交点を超えてブロックが加速する典型パターンです。先に内容とセグメントを疑ってください
  • 数字を記録していない:交点は1回の配信では見えません。記録がないと、結局「なんとなく週1」という感覚論に戻ります。4項目だけでいいので記録を続けることが予防になります
  • 数万人規模でいきなり全員配信のテストをする:配信設定のミスは全員に届いてから気づいても遅い。テスト用タグと自分の端末への1人配信で確認してから本番に流す手順を、最初から運用ルールにしておきます
  • 配信頻度を約束してしまう:「毎日配信します」と宣言すると、下げるときに違和感と解除が出ます。頻度は少なめに始めて、数字を見ながら増やす方向で調整するほうが安全です

よくある質問

Q. 週1回も送るネタがありません。それでも週1を守るべきですか?

守らなくて大丈夫です。頻度を守るために中身のない配信をするのが、いちばんブロックを増やします。ネタが月2回分しかないなら月2回でかまいません。その代わり、間隔を一定にして「このアカウントはこのペースで届く」という予測可能性を作ってください。読者がストレスを感じるのは、回数そのものより不意打ちです。

Q. 毎日配信してもいいアカウントはありますか?

あります。ただし条件付きです。「今日の入荷情報」「本日の空席」のように、配信そのものが読者の求める情報で、毎日届く理由が明確な場合だけです。逆に言うと、毎日送る理由を一言で説明できないなら、毎日配信はやめたほうが安全です。

Q. 配信する時間帯はいつがいいですか?

一般論より、自分の店の予約や問い合わせが実際に入っている時間帯に合わせるのが確実です。管理画面や予約システムの履歴を見れば、読者がスマホを触っている時間はだいたい分かります。深夜・早朝の通知は内容にかかわらず嫌われやすいので避けてください。

まとめ:初手は週1、8週間の記録、交点で判定

  • 配信頻度に全業種共通の正解はないが、自分のアカウントの正解は「ブロック率と反応率の交点」で決められる
  • 友だち数百人の規模なら頻度論。数万人を超えたら、頻度より先に「誰に送るか」と事故防止の設計
  • 週1回を4週間、週2回を4週間。配信日・配信人数・クリック率・ブロック増の4項目の記録だけで判定できる
  • 特定の人にだけ関係する配信はタグ・ステップ側に寄せ、一斉配信は全員に関係ある内容だけに絞ると、体感頻度が下がりブロックも減る

graciautoでは、LINE公式アカウントの構築だけでなく、配信頻度・セグメント設計・数字の見方まで含めた運用の設計を請け負っています。「配信のたびにブロックが増えて怖い」「何回送ればいいのか判断できない」という段階のご相談も歓迎です。お問い合わせはgraciautoのサイトからどうぞ。

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