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LINEシナリオ配信は何通・何日おきが正解か|間隔は日数ではなく「相手の行動」から逆算する


LINEシナリオ配信は何通・何日おきが正解か|間隔は日数ではなく「相手の行動」から逆算する

LINEシナリオ配信は何通・何日おきが正解か|間隔は日数ではなく「相手の行動」から逆算する

LINEのシナリオ配信(ステップ配信)を組むとき、必ず出てくるのが「何通送ればいいのか」「何日おきが正解なのか」という疑問です。検索すると「◯日おきがベスト」「◯通が理想」といった断定も見かけますが、実務の立場からいうと、万能な正解数は存在しません。

ただし、決め方には正解があります。先に結論をまとめます。

1. **間隔は「◯日おき」ではなく、相手の行動・予定から逆算して決める**。予約やセミナーのように日時が決まっているなら、間隔はその時刻からの逆算で自動的に決まる

2. **通数はゴール(最後の1通)から逆算し、迷ったら少なく始める**。あとから足すのは簡単だが、多すぎるシナリオを削るのは検証が要る

3. **ブロックは通数そのものより「もう関係ない人に配信が届き続けること」で増える**。通数を悩む前に、シナリオの「出口」を設計する

この記事では、graciautoが実際に組んで本番稼働させている予約リマインドシナリオの「間隔の実物」を見せながら、通数と間隔を決める手順、そして公開後にブロックの数字をどう見て直すかまでを解説します。シナリオの組み方そのもの(タグ設計や停止条件)は[前回の実物分解記事](/blog/line-scenario-jitsubutsu-202607/)で扱ったので、今回は「いつ・何通送るか」に絞ります。/

結論:「何通・何日おき」は、シナリオの型で決まる

最初に全体像です。シナリオ配信は、間隔の決め方で大きく2つの型に分かれます。

| 型 | 代表例 | 通数の目安 | 間隔の決め方 |

|—|—|—|—|

| イベント逆算型 | 予約リマインド、セミナー案内、来店前日連絡 | 3〜5通 | イベント日時からの逆算(◯時間前・◯分前) |

| 育成型 | 友だち追加後の教育・販売、求人フォロー | 5〜7通 | 経過日数(前半は密に、後半は間を空ける) |

「何日おきが正解か」という質問は、暗黙に育成型だけを想定しています。しかし実際の店舗ビジネスで成果に直結しやすいのは、予約や来店という「日時が決まっている行動」に張り付くイベント逆算型のほうです。こちらは間隔を悩む必要がありません。イベントの時刻が決まれば、送るべきタイミングは逆算で決まるからです。

まずこのイベント逆算型の実物から見ていきます。

実例:本番稼働中の予約リマインドシナリオの「間隔の実物」

教育系のクライアントで運用している、オンラインセミナーの予約リマインドシナリオです。参加者は12時・18時・21時から視聴時間帯を予約し、時間帯ごとのシナリオが動きます。配信の並びと間隔は次のとおりです。

1. **予約直後**:予約確定のメッセージ

2. **開始1時間前**:リマインド(あわせてキャンセル導線を提示)

3. **開始5分前**:視聴URLを送信

4. **視聴完了後**:次の行動(申込フォーム・別日程)の案内

5. **キャンセルした人だけ**:翌日の朝10時に再予約の案内

見てのとおり、「◯日おき」という発想がひとつもありません。すべてセミナー開始時刻と相手の行動(予約・キャンセル・視聴完了)からの逆算です。それぞれの間隔には理由があります。

  • **視聴URLを5分前に送る**のは、早く送るとトーク履歴に埋もれ、当日探させることになるからです。開始直前に手元に届けば、そのままタップして視聴に入れます
  • **1時間前のリマインド**は、予定が合わなくなった人がキャンセルを判断できる最後の余地として置いています。直前すぎるとキャンセルもできず、無断不参加とその後の空振り配信につながります
  • **再予約案内を「当日の夜」ではなく「翌日の朝10時」にする**のは、キャンセル直後は誘いに乗りにくく、翌日の落ち着いた時間帯のほうが再予約の判断をしやすいという設計判断です

このシナリオの通数は、リマインド部分だけ数えれば実質3通(確定・1時間前・5分前)です。7通も10通も要りません。イベント逆算型は「相手が行動する瞬間に、必要な情報が手元にある」状態を作れれば十分で、通数を増やすほど成果が上がるものではないからです。

育成型の間隔:前半は密に、後半は空ける

友だち追加を起点に教育・販売へつなげる育成型は、日数で間隔を決めることになります。弊社が設計に入るときの初期値は次の形です。

1. **総期間を先に決める**:ゴール(予約・申込)までを2〜3週間以内に収める。関心は追加直後が最も高く、時間とともに下がっていくため、間延びした長期シナリオは後半がほぼ読まれなくなります

2. **前半を密に、後半を空ける**:登録直後 → 翌日 → 3日後 → 1週間後、のように等間隔にしない。関心が高い最初の数日に伝えるべきことを集中させ、後半は思い出してもらう役割に切り替えます

3. **配信時刻を固定する**:昼休み(12時台)か夜(20〜21時台)など、相手がLINEを開きやすい時間に寄せる。深夜・早朝の配信は内容以前の問題で解除されます

ここで重要なのは、これはあくまで「初期値」だという点です。正解は配信後の数字が教えてくれます。次の章がこの記事の本題です。

ブロック率から逆算するとは、どの数字を見ることか

「ブロックされない間隔にしたい」と考えたとき、見るべき数字は2か所あります。

**1つ目は、LINE公式アカウント管理画面の分析にある日次のブロック数**です。ここで配信した日とブロックが増えた日を突き合わせます。特定の配信の直後にブロックが跳ねているなら、原因は頻度ではなくその1通の内容かタイミングです。逆に、配信のたびに少しずつ確実に増えているなら、頻度・間隔そのものを見直す段階です。

**2つ目は、Lステップやエルメなどの拡張ツールで見える、シナリオ単位の数字**です。たとえばエルメのシナリオ一覧では、シナリオごとに購読中の人数・完了数・離脱数が表示されます。どの通まで進んで離脱したかを追えるので、「何通目が壊れているか」を特定できます。3通目までは進むのに4通目で離脱が集中するなら、直すのは4通目だけでよく、シナリオ全体の通数を減らす必要はありません。

つまり「ブロック率からの逆算」とは、ブロックが出てから慌てて全体を短くすることではなく、**どの1通が原因かを特定して、その1通だけを直す**ことです。通数を一律に削るのは、原因の特定ができない場合の最終手段です。

ブロックの最大の温床は「もう関係ない人への配信」

そしてもうひとつ、間隔や通数より先に潰すべきブロック原因があります。**用件が終わった人に配信が届き続けること**です。

予約リマインドを例にすると、キャンセルした人に視聴URLのリマインドが届き続ける、という事態が起こりえます。エルメなど一部の配信ツールでは、タグを外しただけでは走り出したシナリオは止まらない仕様になっているためです(実際の構築でこの仕様を本番環境で確認しています)。本人にとって「もう関係ない配信」ほどブロックに直結するものはありません。

これを防ぐには、シナリオの入口と同じ重さで「出口」を設計します。具体的には、キャンセル時にシナリオを停止するアクションを組み、さらに保険として重要な配信に「該当タグを持っている人にしか送らない」絞り込み条件をかける二重ガードです。実装手順は[シナリオの実物分解記事](/blog/line-scenario-jitsubutsu-202607/)に書いたとおりです。/

「何通・何日おきか」を悩む前に出口を設計する。これが、ブロック率を上げないシナリオ設計のいちばんの土台です。

通数と間隔を決める5ステップ

ここまでを手順に落とすと、次の5ステップになります。

1. **型を判定する**:相手の行動に日時があるか(イベント逆算型)、ないか(育成型)

2. **ゴールの1通を固定する**:最後に何をしてほしいのか。通数はそこからの逆算で決まる

3. **間隔を置く**:イベント逆算型は時刻からの逆算、育成型は「前半密・後半疎」で総期間2〜3週間以内

4. **出口を設計する**:用件が終わった人・離脱した人にどう止めるか。停止アクションと絞り込みの二重ガード

5. **公開後に数字で直す**:日次ブロック数と配信日を突き合わせ、シナリオの離脱数で「壊れている1通」を特定して、その1通だけを直す

FAQ

Q. シナリオ配信と一斉配信を合わせると、週何回までが安全ですか?

相手から見れば、シナリオも一斉配信も「同じアカウントからの通知」です。合算で考えてください。シナリオが動いている友だちには一斉配信を送らない(配信対象から除外する)設定にするのが基本です。一斉配信自体の頻度の考え方は[配信頻度の解説記事](/blog/line%e5%85%ac%e5%bc%8f%e3%82%a2%e3%82%ab%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%ae%e9%85%8d%e4%bf%a1%e9%a0%bb%e5%ba%a6%e3%81%ae%e7%9b%ae%e5%ae%89%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%e6%9c%80%e9%81%a9%e3%81%aa/)にまとめています。/

Q. 深夜や早朝に配信が届いてしまうのを避けるには?

シナリオの各ステップには「◯日後」だけでなく配信時刻を指定できます。経過日数だけで設定すると登録時刻に引きずられて深夜配信が起こるため、育成型のシナリオは全ステップで時刻指定を入れるのが原則です。

Q. すでにブロックが増えています。まず何をすべきですか?

最初にやるのは配信を止めることではなく、原因の特定です。管理画面の日次ブロック数と配信履歴を突き合わせ、特定の配信直後に跳ねているのか、配信のたびに増えているのかを見分けてください。前者ならその1通の修正、後者なら間隔と対象の絞り込みの見直しです。あわせて[ブロック率を下げる方法の記事](/blog/line%e5%85%ac%e5%bc%8f%e3%82%a2%e3%82%ab%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%ae%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83%e3%82%af%e7%8e%87%e3%82%92%e4%b8%8b%e3%81%92%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95%ef%bd%9c%e8%a7%a3/)も参考にしてください。/

まとめ:間隔の正解は「日数」ではなく「逆算」にある

最後にもう一度、この記事の結論です。

  • 間隔は「◯日おき」で暗記するものではなく、相手の行動・予定から逆算するもの。日時が決まった行動があるなら、間隔は自動的に決まる
  • 通数はゴールから逆算し、少なく始めて数字を見て足す
  • ブロックの主因は通数より「関係ない配信が届き続けること」。出口の設計が先、頻度の調整は後
  • 公開後は日次ブロック数とシナリオの離脱数で「壊れている1通」を特定し、そこだけ直す

graciautoでは、LINE公式アカウントのシナリオ設計・構築を、本記事のような本番運用の設計基準で行っています。配信設計やブロック対策で判断に迷う点があれば、お気軽にご相談ください。

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