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広告の着地ページ(LP)をリニューアルするときはURLを変えない|ディレクトリ名を直すと広告が404に落ちる理由と、中身だけ差し替えて計測ボタンを残す手順


広告の着地ページ(LP)をリニューアルするときはURLを変えない|ディレクトリ名を直すと広告が404に落ちる理由と、中身だけ差し替えて計測ボタンを残す手順

広告の着地ページ(LP)をリニューアルするときはURLを変えない|ディレクトリ名を直すと広告が404に落ちる理由と、中身だけ差し替えて計測ボタンを残す手順

リスティング広告(検索結果に表示される広告)やSNS広告を出していると、広告をクリックした人が最初に見るページ=着地ページ(ランディングページ、LP)を作り直したくなる場面があります。サービス名を変えた、デザインが古くなった、訴求を変えたい。そのとき、中身と一緒にURL(ディレクトリ名)まで新しい名前に直したくなりますが、広告の着地ページではこれが事故のもとになります。

先に結論を書きます。

  • 広告の管理画面に登録した「リンク先URL」は、サイト側でページを移しても自動では追いかけてこない。転送(リダイレクト)を設定していなければ、ディレクトリ名を変えた瞬間から広告のクリックは404(ページが見つかりません)に落ちる
  • 着地ページへの流入の大半が広告なら、URLはそのまま、中身だけを入れ替えるのが安全な進め方
  • 中身を入れ替えるときは、成果(コンバージョン)を計測しているボタンやタグを先に特定し、消さずに残す。ボタンを1本整理しただけで、広告の成果計測が0になることがある
  • 公開後は、広告のリンク先URLが正常に開くこと、計測が実際に送られることを自分でクリックして確かめる
  • URLをどうしても変える場合は、「新ページ公開→広告のリンク先変更→審査通過の確認→旧URLを301転送」の順で進め、旧ページを先に消さない
  • すでにURLを変えて404が出ているなら、まず旧URLから新URLへの転送を入れる(または旧ページを戻す)。広告のリンク先の修正はその後でよい

なぜURLを変えると広告が404に落ちるのか

広告の管理画面には、広告ごとにクリックした人を送る先のURLを登録します(Google広告では「最終ページURL」、Yahoo!広告では「最終リンク先URL」と呼びます)。この値は、登録した時点の文字列がそのまま保存されているだけで、サイト側でページの場所を変えても書き換わりません。

たとえば着地ページが /lp/old-service/ にあり、サービス名の変更に合わせて /lp/new-service/ へ移したとします。サイト内のリンクは新しいURLに張り替えられますが、広告の管理画面には /lp/old-service/ が残ります。広告は配信され続け、クリックした人は404ページに着地します。

ここで困るのは次の3点です。

  1. クリック費用はかかり続ける:クリック課金の広告は、着地先が開けたかどうかに関係なくクリックごとに費用が発生します。Google広告では審査で「リンク先が機能していない」と判定されると不承認になり配信が止まりますが、止まるまでの時間は媒体や状況によって異なります。その間、404へ送るクリックにも費用を払うことになります
  2. 気づきにくい:自分でサイトを見るときは新しいURLから入るため、表示に問題はありません。404になっているのは広告から来た人だけです
  3. 計測も一緒に止まる:404ページには申し込みの導線がほとんど無いため、コンバージョンはほぼ止まります。広告の成績が急に落ちたように見え、広告文や入札を疑って時間を使いがちです

サイト内のリンクや構造化データの差し替え漏れはリンク先を変えたのに旧URLが残る場所で扱いましたが、広告の管理画面は、サイトのファイルをいくら検索しても出てこない「外側」の置き場所です。だからこそ、広告の着地ページは最初から「URLは変えない」と決めておくのが確実です。

実例:流入の9割以上が広告のLPを、URLを変えずにサービス名ごと入れ替えた

当社では、美容室向けの口コミ運用サービスの名称を変更した際に、そのサービスのLPを新しい名前に合わせて作り直しました。旧LPのディレクトリ名は、旧サービス名のままです。

流入の内訳を確かめてから「URLは変えない」と決めた

作業の前に、GA4(Googleのアクセス解析)で直近28日間の流入元を確認しました。ページ表示の9割以上(約94%)が yahoo / cpc、つまりYahoo!広告のクリックでした。検索やサイト内からの流入はほぼ無く、このページは広告のためだけに存在している状態です。

この数字をもとに、ディレクトリ名は旧サービス名のまま残し、中身だけを新サービスの内容に入れ替えると決めました。あわせて、ページのソースの冒頭に「このURLは広告の着地先なので変更しない」という理由付きのコメントを残しています。後から名前を直そうとする人に、据え置いた理由を伝えるためです。

成果を計測しているボタンを先に洗い出した

構成案の段階では、ボタンを「新サービスの詳細ページへ」「問い合わせフォームへ」の2本に整理する予定でした。そこで実装前に、全ページ共通のレイアウトにある計測コードを確認すると、リンク先に line.me を含むボタンがクリックされたとき、Yahoo!広告のコンバージョン(LINE友だち追加)を送る仕組みになっていました。

LINEの友だち追加は、ボタンを押した瞬間にLINEの画面(別のドメイン)へ移るため、サイト側で成果を記録できるのは「移る直前のクリック」だけです。LINEのボタンを整理の対象にすると、稼働中の広告キャンペーンで「LINE友だち追加」のコンバージョンが、その日から1件も記録されなくなります。

そこでLINEのボタンは残し、「新サービスの詳細」「LINEで資料を受け取る」「問い合わせ」の3本立てにしました。新サービスへのボタンには、専用のクリック計測も追加しています。

公開後に確かめたこと

公開後は、広告のリンク先URLに対して次の点を実測しました。

確認項目 結果
HTTPステータス 200(正常に表示)
旧サービス名の残り 0件
新サービスサイトへのリンク 2本(別タブで開く設定)
実績の数字 最新値に更新し「2026年9月時点」を明記。古い数字の残りは0件
canonical(正規URLの宣言) 自分自身のURLのまま

LPの中身を入れ替えたら、同じタイミングで広告文とキーワードも新しい名前にそろえる必要があります。旧名の広告文を見てクリックした人が新しい名前のページに着地すると、「違うページに来た」と感じて離脱しやすくなります。検索広告では広告文と着地ページの内容の一致が品質評価にも関わるため、LPの公開と広告文の差し替えは1つの作業として予定に入れておきます。

手順:着地ページを差し替える前に確かめる5つ

1. 流入のうち広告がどれだけを占めるかを見る

GA4の「ランディングページ」レポートで対象ページに絞り込み、「セッションの参照元 / メディア」を並べて表示します。google / cpc や yahoo / cpc など広告の行が大半なら、URLは固定と決めます。ただし、Yahoo!広告やMeta広告はリンク先URLにUTMパラメータ(流入元を示す印)を付けていないと広告として区別されず、検索や他サイトからの流入に混ざります。広告の行が少なく見えるときは、まず広告のリンク先URLに印が付いているかを確かめます。検索からの流入が多いページなら、URLを変えたときに検索評価の引き継ぎ(301転送)も考える必要があり、判断材料が変わります。

2. 広告管理画面に登録されたリンク先URLを全部洗い出す

見落としやすいのは、広告本体以外にもURLが登録されている場所です。検索広告では、広告のリンク先のほかに、サイトリンク(広告の下に並ぶ追加リンク)などにも個別のURLを登録できます。複数のキャンペーンや媒体(Google広告・Yahoo!広告・Meta広告など)で同じLPを使っている場合は、媒体ごとに確認します。停止中の広告も、再開した日に404へ落ちるので対象に含めます。

3. 成果を計測している要素を特定する

「どのボタンの、どの条件で成果が記録されているか」をコードや計測ツールの設定で確かめます。よくある判定条件は次の3種類です。

  • リンク先URLで判定:line.me を含む、特定の予約ページのURLを含む、など
  • クラス名やdata属性で判定:ボタンに付けた目印で判定する
  • ページの表示で判定:申し込み完了ページ(サンクスページ)が開いたら成果とする

URLで判定している場合は、ボタンを消さなくてもリンク先を変えただけで計測が止まる点に注意が必要です。セミナー申し込み用のLP 7本で、LINEボタンのリンク先を短縮URLから経路別の登録用URLへ切り替えたときも、計測の判定条件は「短縮URL・旧登録URL・特定のクラス名のどれか」でした。新しいURLは条件に入っていないため、ボタンに判定用のクラス名を付けて計測を維持し、公開後、7本×2か所すべてのボタンで計測の処理が動くことを確かめています。

4. 計測タグがリニューアル後も残る置き方にする

計測タグは、すべてのページが共通で使うレイアウト部品に組み込み、公開用のHTMLへの手作業の追記はしないのが正しい置き方です。そのうえで公開前には、「計測タグ・転送設定(.htaccess)・設定値(環境変数)・フォント」を毎回同じチェックリストで確認します。

こうしておく理由は、ビルド(元データから公開用ファイルを生成する処理)を使うサイトでは、公開用のHTMLに直接書き足したタグが、次のビルドで跡形もなく上書きされるからです。1回の公開作業で、アクセス解析のタグ・広告の計測タグ・フォントの読み込み・転送設定がまとめて消え、13日間アクセスデータが1件も残らなかった例もあります。この場合、広告管理画面に並んでいた「コンバージョン0」は、成果が無かったのではなく計測できていなかったことを示していました。

5. 公開後に自分でクリックして確かめる

公開したら、広告管理画面に登録されているURLをそのままブラウザで開きます。確認するのは次の4点です。

  • HTTPステータスが200で、404や想定外の転送になっていない
  • 旧サービス名・古い数字・古い料金などが残っていない
  • 成果を計測するボタンを実際に押し、計測が送られていることを確認する(ブラウザの開発者ツールや、GA4のリアルタイムレポートで確かめられます)
  • 広告文・キーワードの言葉と、ページの見出しがそろっている

計測が取れているかの確かめ方は、広告の購入計測が取れているか確かめる手順も参考にしてください。

どうしてもURLを変えたいときの順番

ブランドを完全に切り替えたい、別ドメインへ移したいなど、URLを変える理由がはっきりしている場合もあります。その場合も、順番を守れば404は避けられます。

  1. 新しいURLでページを公開する(旧ページはまだ消さない)
  2. 広告管理画面のリンク先URLを新しいURLに変更する。媒体によっては変更後に再審査が入ります
  3. 審査を通過し、広告が新しいURLで配信されていることを確認する
  4. 旧URLを新しいURLへ301転送する。古い広告の設定や、ブックマーク・過去に共有されたリンクから来た人を受け止めるためです

転送を挟む場合は、広告のクリックに付く識別用のパラメータ(URLの ? 以降)が、転送後のURLにも残っているかを確認します。転送の書き方によってはパラメータが落ち、広告の成果計測に影響することがあるためです。旧ページの消し方と転送先の決め方は、使わなくなったページを消すときの正しい手順にまとめています。

避けたいのは、旧ページを先に消して、広告の設定変更を後回しにする順番です。その間のクリックはすべて404に落ちます。

よくある質問

Q. デザインだけ変えて、URLもボタンもそのままなら確認は不要ですか

不要にはなりません。デザインの作り直しで、計測タグやボタンの目印(クラス名など)が消えることがあるためです。公開後に実際にボタンを押して、計測が送られることを確かめてください。

Q. 広告を止めてからリニューアルすれば安全ですか

作業中の404は避けられますが、止めている間の集客も止まります。URLを変えない進め方なら、広告を止めずに中身を差し替えられます。

Q. 広告のコンバージョンが急に0になりました。まず何を見ればいいですか

成果が無くなったのか、計測が止まったのかを先に切り分けます。着地ページが200で開くか、計測タグがページに残っているか、成果を記録するボタンを押して計測が送られるかの順に確かめます。広告文や入札を見直すのはその後です。計測できていない広告の費用を見直す考え方は、Google広告の費用がいつの間にか増えていたときの棚卸しでも触れています。

まとめ

  • 広告の管理画面に登録したリンク先URLは、サイトのURL変更に追従しない。転送を入れずにディレクトリ名を変えると、広告のクリックが404に落ち、費用だけがかかる
  • 流入の大半が広告の着地ページは、URLを据え置き、中身だけを差し替える。ソースに「変えない理由」を残す
  • 差し替えの前に、成果を計測しているボタン・タグ・判定条件を特定する。リンク先URLを変えるだけでも計測が止まることがある
  • 計測タグは共通のレイアウト部品に組み込み、公開前は同じチェックリストで毎回確かめる
  • 公開後は広告のURLを直接開き、200で表示されること・計測が送られること・広告文と言葉がそろっていることを確認する
  • URLを変えるなら「新ページ公開→広告の変更→審査通過→旧URLを301」の順で、旧ページを先に消さない

LPの制作や改修を外部に任せている場合は、依頼の段階で「このページは広告の着地先なので、URLと計測しているボタンは変えないでください」と伝えるだけでも、多くの事故は防げます。

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