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SEOのタイトルは何文字までか|文字数でなく表示幅で決める直し方


SEOのタイトルは何文字までか|文字数でなく表示幅で決める直し方

SEOのタイトルは何文字までか|文字数でなく表示幅で決める直し方

検索順位は上がってきた。でもアクセスが増えない。

このとき真っ先に疑うべきはタイトルです。順位が上がっているということは、Googleが「このページは検索意図に合っている」と評価しているということ。それでもクリックされないなら、検索結果の一覧に並んだときに選ばれていないという状態です。

この記事では、検索結果に出るタイトルを何文字までにすべきかという問いに、実測ベースで答えます。結論を先に言うと、判断すべきは文字数ではなく表示幅です。そして直すべき対象は、多くの場合サイトが自動で付けている部分にあります。

結論:上限は「およそ600ピクセル」。全角と半角で1文字の重みが違う

検索結果に表示されるタイトルは、文字数で切られているのではなく、表示できる横幅を超えた時点で「…」に切られます。パソコンの検索結果でおおよそ600ピクセルが目安です。

1文字あたりの幅は、おおまかに次のとおりです。

文字の種類 1文字あたりの幅 600ピクセルに収まる数
全角(ひらがな・カタカナ・漢字) 約14ピクセル 約42文字
半角(英数字・記号) 約7.5ピクセル 約80文字

つまり「32文字以内」という定番の目安は、全角だけで書いた場合の安全圏を言っているにすぎません。英数字が多い技術系のタイトルなら、40文字を超えていても収まります。逆に漢字とひらがなだけで詰めたタイトルは、32文字でも危ういことがあります。

これは実務でも差が出ます。自社ブログ172本を「32文字を超えているか」で機械的に判定すると135本が対象になりましたが、表示幅で判定し直すと118本でした。17本は、直す必要がないのに直す候補に挙がっていたことになります。記事のタイトルは検索評価に直結する部分なので、触る本数はできるだけ絞るべきです。判定式を変えるだけで、作業量も事故のリスクも下がります。

判定は表計算ソフトでも組めます。全角に14、半角に7.5を掛けて合計するだけです。この1列を用意しておくと、以降のタイトル作成が感覚ではなく数字で決まります。

落とし穴1:サイト名が二重に付いていないか

ここからが本題です。タイトルが切れている記事を調べるとき、記事ごとに書いた文言だけを見ていると原因を見誤ります。実際に検索結果へ出るタイトルは、記事名にサイト側の設定が自動で足された結果だからです。

最初に確認すべきは、サイト名が二重に付いていないかです。WordPressでSEOプラグインを使っている場合、プラグイン側に「記事名 – サイト名」という書式が設定されています。ここに、テーマやサイト側の仕組みがもう一度サイト名を足すと、次のようになります。

(記事名)…をやめるタイミング - example.jp|株式会社エグザンプル

自社ブログを全数点検したところ、172本中165本がこの状態でした。1本あたり平均14.4文字ぶんを、まったく意味のない重複表示に使っていた計算になります。

確認方法は単純で、タイトルの中に自社名が2回以上出ていないかを見るだけです。ただし本文の性質上、記事名そのものに社名が入っている記事(「自社での実践記録」といった内容)は正常なので、機械的に検出した後に目視で除く必要があります。

そして直し方が重要です。記事を1本ずつ直してはいけません。 原因は記事側ではなく、タイトルを組み立てている側にあります。組み立て部分で「末尾のサイト名が重複していたら落とす」処理を1か所入れれば、全記事が一度に直ります。1本ずつ直すと、記事が増えるたびに同じ作業が発生し、直し漏れも必ず出ます。

制作会社に依頼している場合は、「タイトルの末尾にサイト名が二重に出ているので、記事単位ではなく生成側で直してほしい」と伝えれば通じます。

落とし穴2:サイト名の付け方だけで、使える幅が3分の1変わる

二重表示を解消しても、まだサイト名は1回残ります。この1回ぶんの幅が想像以上に大きいところが次の論点です。

|株式会社エグザンプル のような正式社名のサフィックスは、それだけで約193ピクセル。上限600ピクセルの3分の1を占めます。残りは約406ピクセル、日本語で29文字ぶんしかありません。検索されたい言葉を入れる余地がほとんど残らないわけです。

自社では、この部分を |株式会社graciauto から |graciauto に短縮しました。差は112ピクセル。日本語8文字ぶんが全記事で一斉に戻ってきます。1本ずつタイトルを削る作業とは効率が桁違いです。

「正式社名を出さないと信用にかかわるのでは」という懸念には、次のように整理して答えられます。

表示場所 何を出すか
検索結果のタイトル 短縮したブランド名(幅を節約する)
会社概要ページ・フッター 正式社名(ここが本来の掲示場所)
構造化データ・SNS共有時のサイト名 正式社名(機械が読む場所なので幅の制約がない)

幅の制約があるのは検索結果のタイトルだけです。正式社名は制約のない場所に置けば失われません。

なお、サフィックスを完全になくす選択もあります。ただし記事タイトルだけだとどのサイトの記事か分からず、社名や店名で探している人には不利になります。短縮して残すのが無難な着地です。

落とし穴3:見出しと検索タイトルを取り違えない

これが最も見落とされやすい部分です。

WordPressには、ページ内に大きく表示される見出しと、検索結果に出るタイトル(SEOプラグインで設定するもの)の2つがあります。両者は別物で、検索タイトルが未設定なら見出しがそのまま検索結果に使われ、設定されていればそちらが優先されます。

ここを取り違えると、対象記事の数を大きく読み違えます。自社の点検では、当初「172本中157本が40文字を超えている」という数字を持っていましたが、これは見出し基準の数字でした。検索結果に実際に出るタイトルで測り直すと、切れていたのは60本。作業量は3分の1以下でした。

改修に入る前に、必ず次の順で確認してください。

  1. 検索結果に出ているタイトルを現物で確認する(対象記事を検索して、実際の表示を見る)
  2. 検索タイトルが設定済みか未設定かを、記事ごとに一覧で出す
  3. その一覧に対して表示幅を計算し、超過分だけを対象にする

一覧を出さずに数本だけ見て全体を判断するのは避けてください。「この記事が未設定だから全部未設定だろう」と進めると、すでに最適化済みのタイトルを上書きして消してしまいます。特に問い合わせにつながっている記事ほど過去に手を入れられていることが多く、そこを潰すと最も痛い形で影響が出ます。作業を一括処理で行う場合は、書き換えずに現在値を出力するだけの確認モードを先に通すのが安全です。

実際にどう直すか:順位を守りながらタイトルだけを変える

タイトル改修で守るべき原則は1つです。URLは変えない。

タイトルを直すついでにURL(スラッグ)も整えたくなりますが、URLを変えると検索エンジンからは別ページ扱いになり、それまで積み上げた表示回数や順位がリセットされかねません。表示は付いているのにクリックされない記事は、評価を引き継ぐことが命です。だからタイトルと説明文だけを直します。

作業前には、必ず変更前のタイトルを一覧でファイルに保存してください。効果が悪化したときに戻せる状態を作ってから触ります。検索タイトルが未設定だった記事に初めて設定を入れる場合は、空に戻せば完全に元通りになるので、この点でも未設定の記事から着手するのが安全です。

文言そのものは、次の基準で決めます。

1. 流入している検索語を外さない

すでに人が来ている検索語は、タイトルから絶対に消さないでください。短く整えることを優先して、実際に流入していたサービス名や固有名詞を落としてしまうと、寄せるべき相手を自分から外すことになります。改修案を作ったら、その記事に流入している検索語の一覧と突き合わせてから確定します。

2. 読者が自分事にできる言葉を使う

言葉が正確でも、読者の語彙でなければ読み飛ばされます。たとえば店舗経営者に向けた記事で「非営利の無償広告枠」と書くより、「無償広告枠の申請と運用」のほうが自分に関係あるものとして読まれます。業界の正式名称より、読者が自分の状況を思い浮かべられる言葉を選びます。

3. 言える実績の数字は残す

「大規模アカウント」より「51万人規模のアカウント」のほうが強い。実績として提示できる数字を一般化して丸めるのは、安全側に倒しすぎて情報を捨てている状態です。ただし、支援先の規模を自社のものと誤読させない配慮は要ります。「規模」という一語を足すだけで誤読は避けられます。

4. 日本語として重複していないか読み返す

「おすすめの選び方」のような表現は意味が重なっています。ただし「おすすめ」は検索語として重要なので、削るのではなく名詞として残すのが正解です。幅を削る作業と、検索語を捨てる作業を混同しないことが大事です。

自社では以上の基準で58本を一括改修しました。字数は平均30.9文字、合計2,759文字から1,852文字へ。全58本を表示幅600ピクセル以内に収めています。

効果を測るときに、数字を読み違えないための3つの注意

改修後の判定でつまずきやすい点も先に共有しておきます。

1. 判定は2〜4週間後

タイトルを変えた翌日の数字には意味がありません。検索結果の表示が入れ替わるまでに時間がかかります。

2. 記事単位のグラフだけで判断しない

サーチコンソールで特定ページに絞ったグラフが急に落ちていても、記事が死んだとは限りません。サイトの構成を変えた直後は、同じ記事の評価が複数のURLに分かれます。実際、記事単位では途中からゼロに見えているのに、検索語のまとまりで見れば安定、サイト全体では増加、という状態が起こります。

判定は必ず3層で見てください。

見る層 何が分かるか
記事単位 変動が大きく、単独では誤読しやすい
検索語のまとまり その分野で伸びているかが分かる
サイト全体 施策全体の方向が合っているかが分かる

ここで焦って追加の転送設定や正規URLの指定を変えるのは避けてください。短期間で設定を反転させると、検索エンジンの判断がかえって定まらなくなります

3. 移行期のクリック率は実態より悪く出る

同じ記事が2つのURLで表示されるとクリックが分散するため、クリック率は実際より低く見えます。自社でも、順位は明確に改善している一方でクリック率の数字は下がって見える時期がありました。

参考までに、自社ブログの実測値です。

指標 前期 今期
10位以内の検索語 33件 85件
表示回数 920 1,181
クリック 32 20
クリック率 3.48% 1.69%

上位に出る検索語は2.6倍に増えたのに、クリックは減っている。この数字にはURL移行による分散が混じっていますが、それを差し引いても「上位に出るようになったがタイトルで選ばれていない」状態です。順位を上げる施策と、選ばれるタイトルを書く作業は別物だということが、この表に出ています。

制作会社に任せている場合の確認項目

自分で触らない場合でも、次の4点を聞けば状況は把握できます。

  1. 検索結果のタイトルにサイト名が二重に出ていないか(自社サイトを検索して、表示を目視するだけで分かります)
  2. サイト名のサフィックスは短縮されているか(正式社名がそのまま付いていれば、幅の3分の1を使っています)
  3. 見出しではなく検索タイトルの基準で、切れている記事を数えているか
  4. 変更前のタイトルを保存してあるか(戻せない改修は依頼しないでください)

これらは大がかりな改修ではなく、設定の見直しで済む範囲です。記事を書き足す前に確認する価値があります。

よくある質問

Q. タイトルは短いほうがいいのですか

短さ自体が目的ではありません。表示幅に収まる範囲で、検索されたい言葉が入っているのが正解です。収まっているのに情報が足りないタイトルは、切れているタイトルと同じくらい選ばれません。

Q. スマートフォンとパソコンで表示幅は違いますか

違います。一般にスマートフォンのほうが表示できる幅は狭く、機種によっても変わります。厳密に合わせることはできないので、パソコンの600ピクセルを上限として設計し、重要な語をできるだけ前方に置くのが現実的な運用です。前方に置いておけば、どこで切られても要点は残ります。

Q. タイトルを変えたら順位が下がりました

まず2〜4週間は待ってください。それでも改善しなければ元に戻します。元に戻せるように、変更前を保存してから作業するのはこのためです。

Q. 説明文(メタディスクリプション)も直すべきですか

同時に直すのが効率的です。特にWordPressで説明文を自動生成させている場合、日本語では20文字程度で不自然に切れた文章がそのまま出ていることがあります。検索結果に出る文章なので、一度実物を確認してください。

まとめ

  • 検索タイトルの上限は文字数ではなく表示幅およそ600ピクセル。全角14ピクセル・半角7.5ピクセルで計算する
  • 「32文字」で機械的に判定すると対象を取り違える。実測では判定方法の違いで17本ぶんの差が出た
  • 記事より先にサイト側の設定を見る。サイト名の二重表示と、サフィックスの占有幅が最も大きな無駄
  • 見出しと検索タイトルは別物。全記事の現在値を一覧で出してから対象を絞る
  • URLは変えない。変更前を保存してから直す
  • 効果判定は2〜4週間後。記事単位・検索語のまとまり・サイト全体の3層で見る

順位を上げるために記事を書き足す前に、すでに順位が付いている記事のタイトルを見直してください。新しい記事を1本も書かずにクリックを増やせる余地が、たいていの場合そこに残っています。

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