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LP制作を地域の業者に頼むときの判断材料|相場が割れる理由と依頼前に決める3項目


LP制作を地域の業者に頼むときの判断材料|相場が割れる理由と依頼前に決める3項目

LP制作を地域の業者に頼むときの判断材料|相場が割れる理由と依頼前に決める3項目

「LPを1枚作りたい」と伝えて相見積もりを取ると、10万円台の会社と80万円の会社が並びます。同じ1ページなのに、なぜここまで開くのか。安いほうが手抜きで高いほうがふっかけている、という話ではありません。

先に結論を書きます。LPの見積金額を動かしているのは、ページの枚数でもデザインの上手さでもなく、次の3つを「どちらが持つか」です。

変数 発注側が持つ場合 制作側が持つ場合
原稿と写真 金額が下がる 取材・撮影・執筆の工数が乗る
デザインの起点 支給デザイン=実装のみ ゼロから設計=設計工数が乗る
公開作業と公開後の修正 サーバー作業を自社で持つ 公開・保守・修正回数が乗る

この3つを決めずに「LPを1枚お願いします」とだけ伝えると、A社は「原稿は先方支給、実装だけ」と読み、B社は「撮影から公開後の修正まで全部」と読みます。見積が3倍違うのは当然で、そのまま金額だけを見比べても意味がありません。

逆にこの3つを決めてから声をかければ、各社の見積は同じ土俵に乗ります。この記事では、実際にLP制作を手がけている立場から、3つの変数がどう金額に効くのか、依頼前に何を決めておけばいいのかを具体的に書きます。

そもそもLP1枚の中身は何工程あるのか

金額の話に入る前に、LP1枚が公開されるまでの工程を並べておきます。

  1. 誰に何を売るかの整理(訴求軸・ターゲットの確定)
  2. 構成づくり(どのセクションを何の順で並べるか)
  3. 原稿の執筆
  4. 写真・素材の用意
  5. デザイン(PC版)
  6. デザイン(スマートフォン版)
  7. 実装(HTML・CSS・動きの作り込み)
  8. 検索まわりの設定(title・説明文・OGP・構造化データ)
  9. 公開作業(サーバー・ドメイン・SSL・転送設定)
  10. 公開後の確認と修正

10万円台の見積は、だいたい3・4・5・6を発注側が持ち、7と9だけをやる想定です。80万円の見積は1から10まで全部入っています。工程表で見ればどちらも妥当な金額で、間違っているのは「同じ条件で聞いたつもりだった」という前提のほうです。

以下、金額に効く3つの変数を順に見ていきます。

変数①:原稿と写真を誰が用意するか

一番読み違えが起きるのがここです。「素材はこちらで用意します」と言ったときの素材が、制作側の想定とずれていることが多くあります。

写真は公開前に仮素材ゼロを確認する

LPを組む段階では、仮の素材を置いて形を作ることがあります。ここで大事なのは、構成が固まった時点で「このセクションにはこの写真」という対応表を作り、公開前に仮素材がゼロになっていることを確認するという手順です。

実際、愛知・岐阜で26店舗を展開する白髪染め専門のサロンFCの求人LPでは、休憩シーン・技術講習・産休育休・ブランク復帰・扶養内勤務・スタッフインタビューなど11枚をすべて実写真に確定させてから公開しました。求人LPは特に、フリー素材のままだと「実際の店舗の空気が伝わらない」という致命的な弱点になります。

写真が足りないと分かった時点で、選択肢は3つです。

  • 発注側が撮る(スマートフォンでも、明るい時間帯に水平を取って撮れば十分使えます)
  • 制作側に撮影を依頼する(出張撮影の費用が乗ります。ここが地域の業者を選ぶ意味が出る場面です)
  • そのセクション自体をやめる

「あとで差し替えます」で先送りすると、公開後の差し替えは修正回数を消費するか追加費用になります。着手前に決めておくのが結果的に安く済みます。

お客様の声は掲載できる件数を先に数える

もうひとつ、素材まわりで判断が必要になるのが「お客様の声」です。まだ実績がない、あるいは掲載許可が取れていない段階で、それらしい声を創作して載せるのは景品表示法の観点でリスクがあります。

自社のサービスLPでは、実際の声が集まるまでそのセクションを非表示にするという判断を取りました。空白になるのは見栄えが悪いように感じますが、代わりに具体的な実績数値や導入店舗数を置けばセクションは成立します。実在の声が集まってから復活させれば十分です。

依頼前に「掲載許可の取れているお客様の声は何件あるか」を数えておくと、構成の段階で無駄な往復が消えます。0件なら、最初から「声のセクションは作らない」と伝えてください。

原稿は「箇条書きの事実」まででいい

原稿を全文用意する必要はありません。むしろ、発注側が用意すべきなのは文章ではなく事実です。

  • 料金(税込か税別かまで)
  • 対応エリア・営業時間・定休日
  • 他社と違う点を3つ
  • よくある質問と、それに対する実際の回答
  • 連絡先(電話・LINE・メール)

この粒度で渡せれば、文章化は制作側の作業です。逆にここが曖昧なまま進むと、公開直前に「この金額は税別でした」といった修正が入り、料金表・構造化データ・SNS共有時の説明文の3か所を直すことになります。数字と条件は最初に確定させるのが、一番早い進め方です。

変数②:デザインをどこから起こすか

デザインの起点は大きく3類型あり、金額の桁がここで変わります。

類型A:テンプレート型(安い理由がある)

設定ファイル1枚で色・画像・連絡先・電話番号を差し替えられる作りにしておくと、新しいLPは中身の入れ替えだけで立ち上がります。実際に運用しているテンプレートでは、カラーテーマ7色・ロゴ・ヒーロー画像3枚・特徴画像4枚・LINEのURL・電話番号を、1ファイルの書き換えで切り替えられるようにしてあります。

同じ考え方は多店舗展開でも効きます。前述のサロンFCの店舗サイトでは、7つの定数と7つのファイルを店舗ごとに差し替えるだけで新店舗ぶんが完成する構造にしてあり、店舗が増えるたびにゼロから作る必要がありません。

テンプレート型が安いのは手抜きだからではなく、設計をすでに終えているからです。ただし当然、レイアウトの自由度は下がります。「他社と違う見た目にしたい」が最優先なら、この類型は合いません。逆に「早く出して広告を回したい」が最優先なら、最短ルートです。

類型B:デザイン支給型(実装のみ・スマホ版の確認が要る)

デザイナーが作ったデザインデータがすでにある場合、制作側の作業は実装だけになります。安く済みそうに見えますが、ここには先に決めておくべき論点があります。

スマートフォン版のデザインが存在するかです。

飲料メーカーの販促LPを実装したとき、支給されたデザインはPC横長(幅1440px)の1本だけで、スマートフォン版は存在しませんでした。この場合の選択肢は次の3つです。

  1. PC版をそのまま縮小して全デバイスで表示する(文字は小さくなるが、デザインの意図は崩れない)
  2. PC版を分割してスマートフォン向けに縦に積み直す(継ぎ目が見えて仕上がりが落ちやすい)
  3. スマートフォン版のデザインを追加で起こしてもらう(追加費用と納期が発生する)

このときは1を選んでいます。2は横長の絵を割ると継ぎ目が目立ち、商品の高級感が損なわれやすいためです。スマートフォンからの流入が大半を占めるLPで、スマホ版の扱いを決めずに発注すると、実装の途中で必ずこの判断が発生します。デザイン支給型で見積を取るときは「スマホ版のデザインはあるか、無い場合どう扱うか」を先に一文添えてください。

類型C:ゼロから設計(参考サイトの渡し方が効く)

ゼロから設計を依頼する場合、「こういう感じにしたい」と参考サイトを渡すのが一般的です。ただし参考サイトをそのまま渡すと、出てくる案が参考サイトに似た無難な方向へ寄ります。

これを避ける進め方は、参考サイトを「色・空気感の抽出元」として渡し、レイアウトの方向性は複数案を出してもらうことです。あるコーポレートサイトの案件では、参考サイトから配色5色だけを確定値として抜き出し、レイアウトは方向性の違う3案(タイポグラフィ主体の中央グリッド/罫線と数値を使った整然グリッド/非対称レイアウト)を並べて選んでもらう形にしました。参考サイトの特徴的なモチーフはあえて全案で不使用にしています。

依頼時に「参考サイトはトーンの参考であって、レイアウトは複数案ほしい」と一言添えるだけで、初稿の質が変わります。

変数③:公開作業と公開後の修正を誰が持つか

見落とされやすいのが、公開してからの部分です。金額としては小さいのに、あとから問題が出やすい領域です。

公開作業には「別端末での確認」まで含めておく

ファイルをサーバーに上げれば終わり、ではありません。アップロード後に画像のアクセス権限が適切か、全ページが実際にブラウザで表示されるかまで確認する工程が必要です。転送設定やSSLの設定が絡む場合はなおさらです。

権限の設定が漏れると、ページは表示されるのに画像だけが出ない状態になります。制作側の画面ではキャッシュが効いて正常に見えることもあるため、公開後に別の回線・別の端末から実際に開いて確認する手順を、見積の工程に入れてもらってください。

「他のフォルダに依存しない作り」を指定しておく

もうひとつ、公開後に効いてくる設計上の指定があります。LPを、他のディレクトリやファイルに依存しない自己完結した構成にしてもらうことです。

たとえば仮公開用フォルダの中身を本番ページが読みに行くような構成になっていると、仮公開フォルダを整理した瞬間に本番が壊れます。制作の途中経過を残したまま公開すると起こりうる構造で、対処としてはLPのフォルダの中だけで画像もCSSも完結する形に組み直すことになります。

発注時に「公開後にフォルダ構成を整理しても壊れない、自己完結した構成にしてください」と一文入れておけば、この種の事故は設計段階で防げます。将来的に別の会社へ引き継ぐときにも有利です。

修正回数が金額差の正体である

同じ制作会社が出す3プランでも、実際の差分の多くは修正回数とサポート範囲です。実際に提示している3プランは次のようになっています。

プラン 内容 修正 納期
35万円 構築・レスポンシブ・基本SEO設定、デザインはシンプルカスタム 2回まで 4〜6週間
55万円 +オリジナルデザイン設計・導線構築・SEO初期設計 3〜5回 6〜8週間
70万円 +情報設計・導線設計・公開後1か月サポート 柔軟対応 8〜10週間

見積を比べるときは、総額ではなく「修正2回」と「修正3〜5回」の差が自社にとって何円の価値かで考えてください。原稿と写真が固まっていれば修正2回で足ります。逆に社内で意見がまとまっていない案件では、修正回数の少ないプランを選ぶと追加費用で結局同じ額になります。

「公開して終わりではなく、これから育てていく土台がほしい」という前提なら、初回に作り込みすぎない選択も合理的です。その場合は「将来のデザイン刷新や機能追加を阻害しない設計にしてほしい」と発注時に伝えてください。

検索まわりの設定が見積に入っているか

LPは1ページなので「SEOは関係ない」と思われがちですが、最低限の設定が入っているかで検索結果での見え方が変わります。見積に次が含まれるかを確認してください。

  • title・説明文の設定
  • canonical(正規URLの指定)
  • OGP(SNSでシェアされたときのサムネイル・タイトル)
  • 構造化データ

構造化データは業種によって効きます。求人LPであれば、求人情報の構造化データを雇用形態ごとに用意し、よくある質問の構造化データも入れておくと、検索結果での表示面積が変わります。前述のサロンFCの求人LPでは、会社情報・求人情報2件(正社員・パート)・よくある質問の4種類を実装しました。

ここで一点、運用上の注意があります。構造化データとページ本文で、料金や条件を二重に持つ構成は更新漏れの原因になります。給与条件やよくある質問を更新したときに、本文だけ直して構造化データ側が古いまま残ると、検索結果に古い条件が表示され続けます。見積の段階で「更新時にどこを直せばいいか」を書面で残してもらうか、片方を直せば両方に反映される作りにしてもらうか、どちらかを決めておいてください。

地域の業者に頼む意味がある場面、ない場面

「岐阜でLP制作」「名古屋でLP制作」と地域名で探す方は多いのですが、工程ごとに地域性の有無ははっきり分かれます。

地域が効く工程

  • 写真撮影(店舗・スタッフ・商品を実際に撮る)
  • 現地確認(店舗の雰囲気を見てから訴求を決める)
  • 打ち合わせに対面が必要な案件(決裁者が複数いる場合など)
  • 地域の商圏感覚が必要な訴求(同じ「駅近」でも地域によって意味が違います)

地域が関係ない工程

  • デザイン制作
  • 実装
  • サーバーへの公開作業
  • 公開後の修正

つまり、素材を自社で用意できるなら地域で絞る必要は薄く、撮影から任せたいなら近い業者のほうが確実に安く早いということです。岐阜・愛知の店舗ビジネスであれば、後者に当てはまるケースが多いはずです。出張撮影を含める場合の交通費・拘束時間は距離で変わりますから、見積時に「撮影は含むか、含む場合は何カット・何時間か」を明示して比較してください。

依頼前チェックリスト

最後に、声をかける前に埋めておく項目をまとめます。ここが埋まっていれば、複数社の見積は同じ条件で比較できます。

  1. 原稿:料金(税込/税別)・営業時間・強み3点・よくある質問・連絡先を箇条書きで用意した
  2. 写真:使える写真が何枚あるか数えた。足りない場合、自社で撮るか撮影を依頼するかを決めた
  3. お客様の声:掲載許可の取れている声が何件あるか確認した(0件ならセクションを外す前提で伝える)
  4. デザインの起点:テンプレート型/支給デザイン/ゼロ設計のどれかを決めた
  5. スマホ版:支給デザインの場合、スマホ版があるか確認した。無い場合の扱いを決めた
  6. 公開作業:サーバー・ドメインを自社で持っているか。公開作業を依頼するか
  7. 公開後:修正回数の想定と、公開後の更新を誰が行うかを決めた
  8. 検索設定:title・説明文・OGP・構造化データが見積に含まれるか確認する
  9. 納期:いつまでに公開したいか(広告出稿日が決まっているなら逆算する)

まとめ

LP制作の相場が10万円から80万円まで割れるのは、業者の質の差ではなく、同じ「LP1枚」という言葉が指す作業範囲が各社で違っているからです。

依頼前に決めるべきは3つ。原稿と写真を誰が持つか、デザインをどこから起こすか、公開作業と公開後の修正を誰が持つか。この3つを決めてから声をかければ、見積は比較可能になり、着手後の追加費用も減ります。

地域で業者を探す意味があるのは、撮影・現地確認・商圏感覚が必要な場面です。素材が揃っているなら距離は関係ありません。逆に「写真がない」「何を書けばいいか分からない」という状態なら、近くの業者に一度来てもらったほうが、結果的に安く早く公開までたどり着きます。

弊社では愛知・岐阜・三重の店舗ビジネスを中心に、LP・ホームページ制作から公開後の集客運用まで対応しています。上のチェックリストで埋まらない項目がある段階でも構いませんので、お問い合わせからご相談ください。手元の素材で何が作れるかの整理からお手伝いします。

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