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店舗ごとのLINE公式アカウントを増やすときの進め方|1店舗目を型にして展開する手順


店舗ごとのLINE公式アカウントを増やすときの進め方|1店舗目を型にして展開する手順

店舗ごとのLINE公式アカウントを増やすときの進め方|1店舗目を型にして展開する手順

2店舗目、3店舗目と店舗が増えるとき、LINE公式アカウントをどう増やすか。先に結論を書きます。

店舗ごとにアカウントを分けたうえで、新店のアカウントはゼロから作らず、いちばん運用が固まっている店舗(型店舗)の設定を丸ごとコピーし、そのあとで店舗固有の情報だけを差し替える。 この2段階に分けるのが、作業量と事故の少なさの両面でいちばん確実です。

弊社graciautoは名古屋でホームページ制作とLINE公式アカウント構築を手掛けており、20店舗超を展開する美容サロンFCの店舗別LINEアカウントを実際に構築・運用しています。この記事では、新店オープンのたびに実施しているコピー手順と、差し替えを漏らさないための管理方法を、実務の粒度で書きます。

そもそもアカウントは店舗ごとに分けるべきか

複数店舗のLINE運用でまず決めるのは「1アカウントに全店をまとめるか、店舗ごとに分けるか」です。

判断基準はシンプルで、お客さまが「通う店」を選ぶ業態なら店舗ごとに分けるです。美容室・サロン・整体・飲食のように、お客さまが特定の店舗に紐づく業態では、配信もメニューも予約導線も店舗単位で違います。1アカウントにまとめると「岡崎の店のキャンペーンが名古屋のお客さまに届く」状態になり、配信のたびに絞り込みの手間が増え、絞り込みを忘れれば関係ない配信が届いて友だち解除につながります。

逆に、ECや通販のように店舗をまたいで同じ商品・同じ導線を案内する業態なら、1アカウントに集約したほうが管理は軽くなります。

店舗ごとに分けると決めた場合に次に問題になるのが、「では2店舗目以降の設定をどう作るか」です。ここからが本題です。

ゼロから作ると何が起きるか

1店舗目のアカウントには、運用しながら積み上げた設定が思った以上に詰まっています。実際に弊社が管理しているサロンFCの型店舗には、この時点で次の設定が入っていました。

  • リッチメニュー(大6分割・メニューバー文言・表示期間設定)
  • キーワード応答メッセージ 4件(「メニューを確認」「サロン情報」など)
  • カードタイプメッセージ 3件(サロン情報・メニュー・クーポン)
  • リッチメッセージ 8件
  • あいさつメッセージ(友だち追加時の自動送信)

これを新店で1つずつ手作業で作り直すと、単純に時間がかかるだけでなく、店舗ごとに微妙に違うアカウントが量産されることになります。ボタンの配置が違う、キーワード応答の文言が違う、クーポンの出し方が違う。店舗が5店、10店と増えたころには「どの店がどの仕様か」を誰も把握できなくなり、全店一斉の改善(たとえばリッチメニューに求人導線を足す、など)をやろうとした瞬間に、全店の現状調査から始める羽目になります。

型店舗のコピーから始めれば、全店が同じ構造を持つので、後からの横展開も「型店舗で作ったものを各店にコピーする」だけで済みます。

実際のコピー手順(2段階方式)

弊社が新店オープン時に実施している手順です。ポイントは、「コピー」と「店舗固有情報の差し替え」を最初から別の工程として分けていることです。

第1段階:型店舗の設定を丸ごとコピーする

型店舗の管理画面と新店の管理画面を並べて、次の順でコピーしていきます。

  1. カードタイプメッセージを先に作る(サロン情報・メニュー・クーポン)。後続のキーワード応答がこれを参照するため、先に新店側に実体を作っておく必要があります
  2. リッチメッセージをコピーする
  3. キーワード応答メッセージをコピーする。応答に紐づけるカードは、手順1で作った新店側のカードを選び直します。型店舗側のカードを参照したままにしないこと
  4. リッチメニューをコピーして公開する。画像・分割レイアウト・メニューバー文言・表示期間を揃え、デフォルト表示をONにする。保存後、「現在の表示」に反映されているかまで確認します
  5. あいさつメッセージを設定する。新店側に既存の文面があれば活かし、添付するリッチメッセージは新店側のものを紐づけます

この段階では、電話番号・予約URL・店舗ホームページのURLは型店舗の値のままで構いません。むしろ、そのままにするのが正しい進め方です。新店の予約システムやホームページは、オープン直前まで確定しないことが多いからです。「確定していない情報を待ってコピー作業全体を止める」のではなく、「構造だけ先に完成させて、値は確定後に差し替える」と割り切ると、作業が新店準備のボトルネックになりません。

なお、コピーするのは現行で使われている設定だけにします。型店舗にも、過去に作って使わなくなった応答メッセージやリッチメッセージが残っていることがあります。コピーの前に型店舗側を一度棚卸しして、死んだ設定を削除してからコピーすれば、新店に不要物を持ち込まずに済み、型そのものも綺麗になります。

第2段階:店舗固有の情報を差し替える

新店の情報が確定したら、次のリストを上から差し替えます。

  • 予約URL(リッチメニューの予約ボタン)
  • 店舗ホームページのURL
  • 電話番号
  • 求人応募の導線(店舗別に分けている場合)
  • 店舗名・住所が入っている応答文面

ここで重要なのが、「差し替えるべき箇所のリスト」を第1段階のコピー時に作っておくことです。リッチメニューは6分割なら6つのボタンそれぞれにリンク先があり、「予約(要差し替え)」「求人LINE(全店共通・そのまま)」「サロン情報(キーワード応答呼び出し・そのまま動く)」のように、そのままでいいものと差し替えが必要なものが1つのメニューの中に混在します。コピーした直後の記憶があるうちにリスト化しておかないと、後日の差し替え作業で「どこが型店舗の値のままか」を全ボタン調べ直すことになります。

店舗情報は1枚のマスタで管理する

店舗が増えてくると、各店のLINE友だち追加URL・ホームページURL・電話番号・予約導線を「誰かの記憶」や「各店のサイトに書いてある値」で管理するのは破綻します。弊社では、スプレッドシートに店舗マスタを1枚作り、店舗名/ホームページURL/LINE公式アカウントのURL/住所/電話番号を全店ぶん一元管理しています。新店の行を足すのはオープン準備の初日で、以後、サイトへのリンク設置も差し替え作業もすべてこのシートの値を正として行います。

このマスタ運用で1つ、知らないとハマるLINEの仕様があります。友だち追加用の短縮URL(lin.eeで始まるURL)は、管理画面で発行するたびに別の文字列になります。 同じアカウントでも複数のURLが併存し、どれも正しく同じアカウントに飛びます。

つまり、店舗のサイトに貼ってあるURLとマスタのURLが違っていても、それは設定ミスとは限りません。逆に「URLが違うから別アカウントだ」という判定もできません。この仕様を知らずにURLの不一致を見つけると、「どちらが正しいのか」の調査に時間を使ったうえ、揃えようとして正常なリンクを張り替えるという無駄な作業が発生しがちです。対処はシンプルで、マスタのURLを正本と決め、新規に設置するときは必ずマスタの値を使う。すでに貼ってある古いURLは、生きているなら無理に張り替えない。 これだけです。

起こりやすい事故と防ぎ方

この手順で進めても、注意しないと起きやすい事故が3つあります。いずれも予防はコピー時のひと手間です。

1. カードの紐づけ先が型店舗のまま残る。 キーワード応答やあいさつメッセージにカードタイプメッセージを添付するとき、選択画面には自分のアカウントのカードしか出ないため通常は起きませんが、文面内のリンクURLは型店舗のものがそのまま残ります。差し替えリストに「応答文面内のURL」も含めておきます。

2. 差し替え前に配信してしまう。 第1段階と第2段階のあいだは、新店アカウントに「型店舗の予約URL」が入っている状態です。この期間に友だち登録が始まっていると、予約ボタンを押したお客さまが別店舗の予約ページに飛びます。差し替え完了までは友だち集めの告知を始めない、あるいは先に予約ボタンだけ差し替える、のどちらかを徹底します。同じ理由で、設定コピーの作業中に一斉配信のテストをしないことも決めておきます。配信は取り消せません。

3. 型店舗の「今の設定」と「記録上の設定」がずれる。 型店舗も日々運用されているので、半年前の設定メモを見ながらコピーすると、すでに削除された応答メッセージを新店に複製するようなことが起きます。コピーは必ず型店舗の現在の管理画面を見ながら行い、作業後に「何をコピーしたか」を件数つきで記録しておくと、次の新店のときにそのまま手順書になります。

まとめ:型を育てる運用が、店舗展開の速度を決める

複数店舗のLINE公式アカウント運用の要点をまとめます。

  • お客さまが「通う店」を選ぶ業態なら、アカウントは店舗ごとに分ける
  • 新店はゼロから作らず、型店舗の設定を丸ごとコピーする
  • コピーと店舗固有情報の差し替えは、最初から2段階に分けて計画する
  • 差し替え箇所のリストはコピー時に作る。リッチメニューには共通リンクと店舗固有リンクが混在する
  • 店舗マスタを1枚持ち、URLや電話番号はマスタを正本にする
  • lin.eeの短縮URLは発行のたびに変わる仕様。不一致=ミスではない

この方式のいちばんの利点は、店舗が増えるほど効いてきます。型店舗を1つ磨けば、その改善が次の新店から標準装備になる。10店舗目のオープン準備が、2店舗目より速く・正確になっていく。店舗展開のスピードは、現場の頑張りではなく、この「型の設計」で決まります。

弊社では、こうした多店舗のLINE公式アカウント構築・運用設計を、ホームページの店舗展開とあわせて支援しています。店舗が増えるタイミングでLINEの構成に迷ったら、現状のアカウント構成を見たうえで具体的にご提案しますので、お気軽にご相談ください。

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