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MEOの順位チェック方法|検索地点で変わる順位を「参考値」として正しく測る3つの手段


MEOの順位チェック方法|検索地点で変わる順位を「参考値」として正しく測る3つの手段

MEOの順位チェック方法|検索地点で変わる順位を「参考値」として正しく測る3つの手段

「MEOの順位はどうやってチェックすればいいですか」という質問に、先に答えを書きます。

正しいやり方は、①計測するキーワードを2〜3語に絞る、②毎回同じ条件で定点計測する、③競合との瞬間の勝ち負けではなく自店の推移で読む、この3つです。そして大前提として、MEOの順位は検索する場所・時間・端末によって変わるため、「唯一の正しい順位」は存在しません。どの方法で測っても、出てくる数字は参考値です。

この前提を飛ばして「今日3位だった」「昨日より2つ落ちた」と一喜一憂すると、判断を間違えます。逆に、参考値だと割り切って同じ条件で測り続ければ、施策の効果判定に十分使える数字になります。

弊社は愛知県内で20店舗以上を展開する白髪染め専門サロンのフランチャイズを支援していて、2026年8月から全店の検索順位をGoogle Places APIで毎回一括計測する仕組みを実運用しています。この記事では、その実装と運用で分かったことを土台に、店舗経営者が自分でできる方法から、多店舗を毎日自動計測する方法まで順に書きます。

先に押さえる前提:MEOの順位は「1つに決まらない」

Googleマップの検索結果は、検索した人の現在地に強く影響されます。同じ「白髪染め 名古屋」でも、栄で検索するのと名古屋駅で検索するのとでは並び順が変わります。さらにログイン状態や検索履歴によるパーソナライズも入ります。

つまり、お客様が実際に見ている順位は人によって違います。順位チェックの目的は「本当の順位を知ること」ではなく、同じ条件で測り続けたときの上がり下がりから、施策が効いているかを判断することです。ここを取り違えると、ツールの数字と自分のスマホで見た結果が違うことに不信感を持ったり、日々の変動に振り回されたりします。

この性質があるため、弊社では計測した順位を社内でもクライアント向けレポートでも「参考順位」と呼び、そのように説明しています。呼び方を変えるだけで、数字の受け取られ方が健全になります。

方法1:自分のスマホで手動チェックする(無料・まず最初はこれ)

一番簡単な方法です。費用はかかりません。ただし条件を揃えないと数字がぶれるので、以下を守ります。

  • ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウズ)で検索する。検索履歴のパーソナライズを減らすためです
  • 検索するキーワードと場所を毎回同じにする。「店舗のある駅前」など基準地点を決めて、そこで検索するのが理想です
  • 週1回など、決まった曜日・時間帯に測って記録する

手動チェックの弱点は、記録が続かないことと、店舗やキーワードが増えると手に負えなくなることです。1店舗で主要キーワード2〜3語なら、スプレッドシートに週1回記録する運用で十分成立します。

キーワードは「絞る」のが正解

チェックするキーワードは2〜3語に絞ることを勧めます。弊社が19店舗の計測で使っているのは「白髪染め」「白髪染め専門店」の2語だけです。

たくさんのキーワードを測りたくなりますが、実際に来店につながる検索語は業態ごとにほぼ決まっています。10語測っても見るのは結局主要2〜3語で、残りは記録の手間とノイズになります。それよりも、少ないキーワードを長く同じ条件で測り続けた方が、施策の前後比較に使えるデータになります。

方法2:MEO順位チェックツールを使う

「MEO チェキ」などの計測ツールを使えば、指定キーワードの順位を毎日自動で記録してくれます。月額数千円程度からで、1〜数店舗の運用なら妥当な選択肢です。

ツールを選ぶときの注意は2つあります。

  • 計測方法を確認する。Googleの画面を機械的にスクレイピングして順位を取るツールは、Googleの利用規約と衝突するリスクがあります。長く使う前提なら、どうやって順位を取得しているかは確認する価値があります
  • 順位以外の数字も見られるか。後述しますが、MEOで先に動くのは順位ではなく口コミ件数と返信率です。順位だけを毎日眺めても打ち手にはつながりません

方法3:Google Places APIで自作する(多店舗向け)

店舗数が多い場合、弊社が実際にやっている方法がこれです。GoogleのPlaces API(New)のText Search機能を使い、指定キーワードで検索したときの結果一覧を取得して、自店が何番目に出るかを記録します。

弊社の実運用の構成をそのまま書きます。

  • 19店舗×2キーワード=38件を一括計測し、20位までの参考順位と上位競合を記録する
  • スクレイピングではなくGoogleの公式APIを使う。規約面のリスクを避けるためです
  • Places APIから取得したデータは30日で破棄する。これはAPIの利用規約上の要件で、自作する場合は見落としやすいポイントです

費用は無料枠に収まるケースが多い

Places APIのText Search(Pro)は、現行の料金体系では月5,000回まで無料です。弊社の場合、1回の計測で40リクエスト使いますが、毎日実行しても月約1,200回で、通常運用のAPI費用は0円に収まっています。無料枠を超えた場合は1,000回あたり32米ドルです。

APIキーの管理には注意が必要です。発行したキーは、使うAPIをPlaces API(New)1つだけに制限し、アクセス元も計測サーバーのIPアドレスに限定しておきます。初期設定のまま制限のない広いキーを使い続けると、キーが漏れたときに別のAPIまで使われて高額請求につながる恐れがあります。

API計測の順位も「参考値」であることは変わらない

Text Search APIが返す並び順は、実際のGoogleマップのローカルパック表示と完全には一致しません。検索地点の影響を受けない分、定点観測には向いていますが、これも参考順位です。用途は「同じ条件での推移の把握」であって、「お客様が見ている画面の再現」ではありません。

測った順位の「読み方」を設計する

順位を取れるようになった後に大事なのが読み方です。実運用で確立した型を3つ書きます。

1. 競合比較ではなく「自店の推移」で読む

レポートの主役は「先月の自店と比べてどうか」です。近隣の競合店との瞬間の勝ち負けは、検索地点次第でひっくり返る不安定な比較で、そこから打ち手も出てきません。6か月の推移や直近3か月の平均と並べて、自店が上向いているかを見る方が、施策の判断に直結します。

競合の情報を載せる場合も、順位表の上位1〜3位に具体的な店舗名を出し、自店の行を色と「(自店)」表記で明示する程度に留めています。競合の顔ぶれを把握する用途には、これで十分です。

2. 多店舗は「1店舗1行」でまとめる

多店舗の順位を一覧化するとき、店舗×キーワードの組み合わせを全部行として並べると、20店舗×2キーワードで40行になり、同じ店舗が複数行に出て重複しているように見えます。実際に弊社もこの見せ方の分かりにくさを検証で確認し、1店舗1行の中にキーワード別の順位を並べる形式に設計し直しました。

「計測40件」を「キーワード40語」と数えてしまう誤解も起こりがちです。ユニークなキーワード数(2語)と計測件数(38件・19店舗)は分けて表記すると、レポートを受け取る側の混乱を防げます。

3. 順位は「結果指標」として最後に見る

MEOの数字には動く順番があります。先に動かせるのは口コミ件数と返信率で、順位や表示回数はその積み上げの結果として後から動きます。

同じFCの実例では、口コミ管理を仕組み化する前の全店返信率は約17%でしたが、新しい口コミが届いたら担当者のLINEに通知と返信案が届く導線を全店に入れた結果、現在は口コミ537件に対して返信率99%で運用できています。順位計測はこうした施策の効果を後から確認する物差しであって、順位そのものを直接動かすハンドルではありません。

この点は別記事「MEO対策は美容室の何をどれだけ変えるのか」で実データを詳しく書いています。

実測して分かること:上位でも「維持の確認」に意味がある

参考までに、弊社が19店舗を初回一括計測したときの実測値を書きます。「白髪染め」「白髪染め専門店」の2キーワードで、ほぼ全店が20位以内、全体平均は1.5位でした。専門特化した業態名がそのままキーワードになっているため、もともと強いポジションです。

「ほぼ1位なら測る意味がないのでは」と思われるかもしれませんが、逆です。上位の店舗ほど、落ちたときに早く気づける定点計測の価値があります。また一括計測では、閉店した店舗の情報がマップ上に残っていて圏外判定になる、といった運用上の異常も同時に見つかります。順位計測は攻めの道具というより、健康診断に近い使い方が実態に合っています。

まとめ:MEO順位チェックの実務手順

最後に手順として整理します。

  1. キーワードを2〜3語に絞る。来店につながる主要語だけでいい
  2. 測り方を1つ決めて固定する。1店舗なら週1回のシークレットモード手動チェック+スプレッドシート記録で十分。複数店舗ならツールか、Places APIでの自動計測を検討する
  3. 順位は「参考順位」と呼び、自店の推移で読む。日々の変動や競合との瞬間比較に反応しない
  4. 順位より先に口コミ件数と返信率を動かす。順位は結果指標として月次で確認する

graciautoは名古屋を拠点に、美容室・店舗ビジネスのホームページ制作とLINE公式アカウント構築、そして口コミ・MEO運用の仕組み化まで一貫して請け負っています。19店舗の順位計測とレポートの型は、この記事に書いたとおり実運用中のものです。多店舗の順位やレポートの管理が回っていない、何を測ればいいか決められないという場合は、いま測っているキーワードと測り方を棚卸しするところからご相談ください。

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