お知らせ・ブログ一覧へ戻る

検索順位2ページ目の記事から直す|あと一歩ページの見つけ方と上げ方


検索順位2ページ目の記事から直す|あと一歩ページの見つけ方と上げ方

検索順位2ページ目の記事から直す|あと一歩ページの見つけ方と上げ方

検索順位が11〜20位、いわゆる2ページ目に並んでいる記事があります。表示はされているのにクリックはほぼゼロ。この状態を「あと少し」と感じて、新しい記事を追加する方向に手が伸びがちです。

先に結論を書きます。新規記事を増やすより、11〜20位の既存ページを直す方が速く、しかも成果の再現性が高いです。 ただし直す順番は「順位が高い順」ではなく、表示回数が多い順で決めてください。そして直す中身は内部リンクの追加ではなく、検索意図とのズレの解消です。この2点を取り違えると、作業量のわりに順位が動かない状態が続きます。

弊社graciautoは名古屋でホームページ制作とWeb運用の支援を行っており、自社サイトと店舗クライアントのサイトで同じ手順を回しています。この記事では、あと一歩のページを機械的に洗い出す条件、優先順位のつけ方、実際に何を直したのかを、実測した数字とあわせて整理します。

なぜ2ページ目から直すのが最短なのか

理由は単純で、そのページはすでにGoogleに「そのクエリの候補」として認識されているからです。新規記事はまず認識されるところから始まりますが、11〜20位のページはその工程を終えています。残っているのは中身の評価だけです。

自社サイトでも、新規記事を書くより既存ページを厚くする判断をした場面があります。地域ページが20.4位・31表示まで来ていたものの、本文が401文字しかありませんでした。ここに相談例・実例・進め方・費用の目安・FAQを足して約2,000文字(5倍)にしています。新規記事1本を書く工数と大きくは変わらず、しかもスタート地点が20位です。

「1ページ目に入っていないから失敗した記事」という見方をやめてください。 2ページ目は失敗ではなく、あと一手の仕掛かり在庫です。

抽出条件は機械的に決める

感覚で「この記事は伸びそう」と選ぶと、毎回対象が変わって効果が測れません。サーチコンソールのデータから、次の条件で機械的に絞ります。

項目 推奨値 理由
平均掲載順位 9〜20位 9位を下限にするのは、1ページ目の下端も1スクロールで沈むため実質2ページ目扱いだから
表示回数 28日で50〜100以上 これ未満は数字が揺れる。1回の検索で平均順位が±10位動く
クリック数 0〜数件 表示されているのに選ばれていない状態を拾う
集計期間 28日ローリング 週単位だと曜日の偏りを拾う

表示回数の下限は必ず入れてください。 表示が1日1〜2回しかないクエリは、誰かが1回検索しただけで平均順位が大きく動きます。この帯を対象に入れると、直していないのに「上がった」「下がった」というノイズを追いかけることになります。

多店舗のサイトを束ねて見る場合は、この抽出を管理画面側に組み込んでしまうのが確実です。25店舗規模の美容サロンFCでは、店舗ごとのサーチコンソールデータを毎日取り込み、「あと一歩キーワード」24件・「CTR改善キーワード」32件を自動で並べる画面を用意しました。閾値はコードの先頭に定数として置き、運用しながら調整できるようにしています。

優先順位は「順位」ではなく「表示回数」で決める

抽出したら、順位が高い順に手をつけたくなります。そこは表示回数の多い順に並べ替えてください。 12位で表示148のキーワードと、10位で表示20のキーワードなら、前者を先に直します。1ページ目に入ったときの流入増が、表示回数にそのまま比例するためです。

実際に抽出された例で言えば、ある店舗の「地域名+髪質改善」は9.7位・表示116・クリック0でした。順位はすでに1ページ目の下端ですが、クリックが0なので取りこぼしがそのまま残っています。別の店舗の「地域名+ヘアカラー専門店+安い」は11.0位・表示148。この2つは、順位だけ見ると前者が上ですが、伸びしろは後者の方が大きいと判断できます。

判断に迷ったら、表示回数×(想定CTR − 現在CTR)で概算してください。 精度は必要ありません。並べ替えの根拠が数字であればよく、目的は「感覚で選ばない」ことです。

直すべきは内部リンクではなく検索意図

ここが最も誤解されやすい部分です。順位が上がらない原因を内部リンク不足に求めがちですが、自社サイトで実測したところ、内部リンクは原因ではありませんでした。

  • 対象ページの被リンクは平均6.9本あり、被リンクゼロの記事は1本もなかった
  • 決定的だったのは、被リンク18本を集めているページが19位だったこと

内部リンクを足す施策は工数が小さく着手しやすいのですが、この状態では動きません。真因は検索意図とのズレでした。実際に効いたのは次の3パターンです。

パターン1:1ページが複数クエリの受け皿になっている

ある技術記事は、関連する4つのクエリ・計50表示を1本で受けていました。結果はどのクエリに対しても10〜14位。どれか1つの専門記事ではないため、すべてで中途半端な評価になるという状態です。

対処は、そのページを「主役のクエリ」に寄せて厚くすることです。この記事では本文を2,481字から4,277字へ加筆し、最小構成のサンプルコード、実装時に増える考慮点、そして詰まりやすい箇所5件を具体的に追記しました。検索した人が次に困ることまで書いてあるかどうかが、この帯を抜けるかどうかの分かれ目になります。

パターン2:主要な構成要素が本文に存在しない

「業種+AI+集客」で16.2位だったページを調べたところ、本文に口コミが0回、MEOが0回、SNSが0回、リピートが0回しか出てきませんでした。ブログ運用の話に特化していたためです。集客というクエリで検索する人が期待する要素が、そもそも書かれていませんでした。

確認方法は単純で、想定される主要キーワードが本文に何回出てくるかを数えるだけです。 ゼロなら、それは順位の問題ではなく網羅性の問題です。このページには4領域を追記し、あわせて手をつける順番(予約導線→口コミ→LINE→ブログ)まで書きました。順番を示すと、読み手にとっての実用性が一段上がります。

パターン3:タイトルの語彙が実際の検索語とズレている

本文が十分でも、タイトルが検索語と違う言い回しだと選ばれません。実際に、記事側は「反応が落ちる」と書いているのに、流入している検索語は「反応ない」でした。タイトルは自分の語彙ではなく、サーチコンソールに出ている実際の語彙に合わせてください。

同時に、タイトルが検索結果で切れていないかも確認します。切れる基準は文字数ではなく表示幅で、全角約14px・半角約7.5px、上限はおよそ600pxです。 英数字の多い技術系タイトルは、文字数が多くても収まります。

ここで注意したいのが、サイト名の二重付与です。SEOプラグインのタイトルテンプレートと、テーマ側のテンプレートが両方サイト名を付けていると、1本あたり10文字以上を無駄に消費します。 自社サイトでは172本中165本がこの状態でした。この場合、記事を1本ずつ直すのではなく、タイトルを出力している箇所で末尾のサイト名を落とす処理を1つ入れて一括で解消してください。 個別対応は本数分の事故機会を作るだけです。

手をつけなくてよいもの

やりたくなるが優先度が低い、あるいは害がある施策もあります。

似たタイトルの記事の統合は、原則として後回しです。 タイトルが似ている=共食い、という判断は実測すると多くが外れます。判定はサーチコンソールで「同一クエリに複数ページが表示されているか」を見るのが唯一の一次証拠で、1ページしか出ていなければ共食いではありません。見出しの重なりが0なら、それはタイトルが似ているだけの別内容で、統合は情報の破棄になります。

自社でも「受注に近いクエリを5本で食い合っている」と見立てて調べたところ、該当クエリはすべて1ページが単独で獲得しており、他5本にはクエリが1件も帰属していませんでした。 統合しても失うクリックはゼロですが、得られる評価もゼロです。統合は元に戻しにくい操作なので、「何もしない」という選択肢を必ず横に並べて比較してください。

もう1つ、クリックを獲得しているのに問い合わせ導線が置かれていないページの方が、順位改善より損失が大きいことがあります。 実際に、90日で157表示・8クリックを集めながら本文にCTAが1つもないページが見つかりました。順位を上げる作業より先に、こちらを埋める方が投資対効果は高いです。

効果測定を濁らせない進め方

直したあとの測定には、守るべき作法が3つあります。

  1. 判定は2〜4週間後に行う。 直後の数日は動きません
  2. 同じページに複数の施策を同時に重ねない。 タイトル変更の翌日に本文を統合すると、どちらが効いたか永久に分からなくなります
  3. URLの移行中は測らない。 同じ記事が旧URLと新URLの2つで表示されると、クリックが分散してCTRが実態より悪く見えます

3つ目は見落としやすい罠です。特定ページで絞った画面を見て「ある日を境にゼロになった」と判断しかけたケースがありますが、実際には評価が3つのURLに分散していただけで、リダイレクトはすべて正常でした。ページ単位のグラフだけで判断せず、クエリのまとまり全体とサイト全体の3層で確認してください。

また、施策の記録は必ず残します。日付・対象URL・変更内容を台帳に控えておき、実施日の前後14日で比較する。これを仕組みにしておくと、次のサイクルで「効いた型」だけを繰り返せます。自社では施策台帳に89件を記録し、5日ごとの自動レポートで効果を測っています。

まとめ

  • 新規記事を追加する前に、11〜20位の既存ページを洗い出す
  • 抽出は感覚ではなく機械的な条件で。表示回数の下限を必ず入れる(少ない表示はノイズになる)
  • 優先順位は順位ではなく表示回数の多い順
  • 直す中身は内部リンクではなく検索意図。1ページで複数クエリを受けていないか、主要な構成要素が本文にあるか、タイトルが実際の検索語と一致しているかを見る
  • 似たタイトルの統合は急がない。判定は同一クエリへの複数ページ表示の有無で行う
  • 効果判定は2〜4週間後。同時に複数の施策を重ねない

この手順の利点は、担当者が変わっても同じ対象が抽出されることです。属人的な「伸びそうな記事の勘」を、条件式に置き換えてしまってください。

弊社では自社サイトと店舗クライアントのサイトで、この抽出と改修を定期的に回しています。順位が伸び悩んでいるページの扱いや、自社サイトでどこから手をつけるべきかの判断でお困りでしたら、LINEからお気軽にご相談ください。

関連記事

2026.08.27

写真の上の文字が読みにくいときの直し方|暗くする・影を足す・位置を動かすの選び分け

2026.08.27

外部フォームや予約システムを埋め込んだのに表示されないとき|URLをiframeに入れるだけでは動かない理由

2026.08.27

問い合わせフォームにreCAPTCHAを入れて送信できなくなったときの切り分け|キーは2つあり、片方だけ無効になる


お知らせ・ブログ一覧へ戻る