ホームページを新しくしたのに検索で出てこないとき|地図のリンク先・サーチコンソール・サイトマップの3点を順に確認する
ホームページを新しくしたのに検索で出てこないとき|地図のリンク先・サーチコンソール・サイトマップの3点を順に確認する
ホームページを作り直したのに、2か月たっても店名で検索して出てくるのは予約サイトとSNSばかりで、自分のホームページがどこにも無い。店舗の経営者からの相談で、かなり多いパターンです。
結論を先に書きます。この状態は「順位が低い」のではなく、Googleが新しいサイトの存在を知らないことがほとんどです。順位を上げる施策の前に、次の3点を上から順に確認してください。
- Googleマップ(ビジネスプロフィール)のウェブサイト欄が、新しいホームページのURLになっているか
- サーチコンソール(Google Search Console)に新しいサイトが登録されているか
- サイトマップ(sitemap.xml)が存在し、サーチコンソールから送信されているか
1点でも欠けていれば、そこが原因の可能性が高く、直せばその日のうちにGoogleのクロールが始まります。弊社は名古屋でホームページ制作と店舗の集客支援を行っており、公開から2か月たっても検索結果に0件だった美容室のサイトを、この3点の確認で立て直しました。その実測をもとに、確認の順番と直し方をまとめます。
「順位の問題」ではなく「存在の問題」と判断する基準
次の3つが当てはまれば、順位ではなく存在の問題です。
site:自分のドメインで検索して0件。1件でも出ていればGoogleは存在を知っています- 店名で検索すると予約サイト・Instagram・口コミサイトが並び、自社ホームページが2ページ目にも無い
- 作り直す前のホームページのURLが、まだ店名検索の上位に残っている
実際にあった美容室の例では、公開から2か月の時点で site: 検索が0件でした。店名で検索すると1位は大手予約サイト、以下Instagram・美容室ポータルと続き、自社サイトはどこにもない。そして、何年も前に閉鎖した旧ホームページのURLが、いまだにブランド検索の上位に残っていました。
Googleが知っている公式URLは死んでいて、生きている新しいURLはGoogleに知らされていないという二重の状態です。記事を増やしても、デザインを変えても、この状態では検索結果は変わりません。
確認1:Googleマップのウェブサイト欄が旧サイトを指していないか
最初に見るのはホームページではなく、Googleマップ側です。ビジネスプロフィールの「ウェブサイト」欄は店名検索の結果にも表示され、Googleにとって「この店の公式サイトはここだ」という最も強い申告です。ホームページを作り直したとき、この欄が旧URLのまま残っているケースが非常に多い。作る作業と地図を更新する作業が、別の担当になっているからです。
実例:ウェブサイト欄が「閉鎖済みの旧サイト」だった
先ほどの美容室では、ウェブサイト欄が無料のホームページ作成サービスで作られた旧サイトのURLのままでした。その旧サイトはサービス側で接続が解除されており、開くとエラーになります。つまり地図から「ウェブサイト」を押した人は全員、エラー画面に落ちていました。電話番号も未登録でした。
別の例として、屋号を変えた美容室のプロフィールでは、ウェブサイト欄が以前所属していたグループの旧サイトを指しており、そのURLはすでに「410 Gone(永久に削除済み)」を返していました。口コミは30件以上あり、地図経由の来店が多いはずの店で、見込み客が全員行き止まりに当たっていたことになります。
直し方
- ビジネスプロフィールの管理画面に、どのGoogleアカウントで入れるかを確認する。前の制作会社や以前のグループ本部がオーナー権限を持ったままで、店側は「情報の修正を提案」しか出せないケースがあります。その場合は地図上の「オーナー権限をリクエスト」から申請します
- ウェブサイト欄を新しいホームページのトップページURLに差し替える
- 同時に、電話番号・営業時間・店名表記も見直す。ホームページと地図の店名・住所・電話番号が揃っていることが、Googleに「同じ店」と認識してもらう条件です
- 保存後、マップ側への反映は数時間から半日ほどです
ウェブサイト欄の修正は最優先で行ってよい作業です。屋号変更にともなうプロフィールの扱いは別記事で整理しています。
確認2:サーチコンソールに新しいサイトが登録されているか
サーチコンソールは、Googleに「このサイトは私のものです。見に来てください」と直接伝える唯一の窓口です。登録が無く、他所からのリンクも1本も無い新サイトは、放っておいても見つけてもらえません。制作会社に「サーチコンソールに登録していますか。どのGoogleアカウントですか」と聞くのが最短です。記録が出てこなければ未登録と判断して進めます。
所有権確認で止まりやすい点
登録には「所有権の確認」が必要です。
- HTMLファイル方式:Googleが指定するファイルをサイトのトップ階層に置く。サーバーにファイルを置ける権限があれば数分で終わります
- DNS方式:ドメインの設定にTXTレコードを追加する。ドメイン管理画面に入れる人が必要です
DNS方式は、ドメインをクライアント自身やサーバー会社が管理していて制作側が触れない、管理画面が2段階認証で担当者しか入れない、といった理由で止まりがちです。その場合はHTMLファイル方式に切り替えるのが早い。実際に、DNSの操作ができずに止まった案件を、HTMLファイル方式に変えて当日中に登録できた例があります。ファイルのURLをブラウザで開いて表示を確かめてから「確認」を押します。
この確認用ファイルは登録後も消してはいけません。トップ階層の不要ファイルを片付けるときに一緒に削除すると、所有権が外れます。ファイル名を記録に残し、「消さない」と申し送りしておくのが予防策です。
登録した後に見るところ
登録後、「URL検査」でトップページのURLを調べます。結果は大きく3種類です。
| 表示 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| URLがGoogleに登録されていません | Googleはまだ一度も見に来ていない | サイトマップ送信+インデックス登録をリクエスト |
| クロール済み、インデックス未登録 | 見には来たが、まだ検索結果には載せていない | 数日から数週間待つ。内容と内部リンクを整える |
| URLはGoogleに登録されています | 検索結果に出る状態 | 完了 |
先ほどの美容室では、サイトマップを送信した数分後にGoogleのクローラーがトップページを取りに来て、URL検査の結果が「クロール済み・インデックス未登録」に変わりました。2か月間来なかったクローラーが登録直後に来た。それまで本当に「知らなかった」だけです。
「インデックス登録をリクエスト」は、URL検査の画面から手動で押すボタンです。自動化の手段は用意されていないため、この操作だけは登録アカウントの持ち主が画面で行う必要があります。
確認3:サイトマップが存在し、送信されているか
サイトマップはサイト内の全URLを一覧にしたファイルで、Googleはこれを見て「どのページを見に行けばよいか」を知ります。
「存在しない」ケースが意外に多い
店舗サイトでよくある構成は、トップページなど数ページを静的に作り、ブログだけWordPressで別階層に置く2階建てです。この場合、サイトマップも2本必要です。
- トップ側:
https://ドメイン/sitemap.xml - ブログ側:
https://ドメイン/wp/wp-sitemap.xml(WordPressが自動生成)
実測すると、ブログ側は自動で存在するのに、トップ側には何も無いというサイトがあります。先ほどの美容室も、屋号を変えた美容室も、トップ階層の sitemap.xml と robots.txt がどちらも404でした。WordPressの自動生成だけで「サイトマップはある」と思い込みやすい構成です。場所の探し方と中身の確かめ方は別記事にまとめています。
送信の手順と、送信後に見るところ
サーチコンソールの「サイトマップ」メニューにURLを入力して送信します。2階建てなら2本とも送ります。送信後は「ステータス」欄が「成功しました」になり、Googleが実際にファイルを取得した日時が表示されます。屋号を変えた美容室の例では、送信から15分ほどでブログ側のサイトマップがダウンロードされていました。
ここで1つ、「サイトマップをpingで通知する」という古い手順は、2023年にGoogleが廃止しています。「pingを送ったから登録済み」と思っていたサイトが、実際にはサーチコンソール未登録だった例があります。送信はサーチコンソールから行うのが唯一の経路です。
3点の外側にある「発見経路」を足す
3点が整えば、Googleは新サイトの存在を知ります。ただし、知ってから検索結果に載せるまでの速さは、他所からのリンクの有無で変わります。店舗サイトで使える発見経路は、ほとんどが自社で管理しているものです。
- 予約サイト・Instagram・Facebook・口コミサイトのプロフィール欄のURLを、旧サイトから新サイトへ差し替える
- 本体サイトや関連サイトがあるなら、そこから新サイトへリンクを置く。フッターの1行で足ります
- LINE公式アカウントのリッチメニューやプロフィールのリンク先も差し替える
実例として、美容関連の商品ブランドのランディングページが、公開後しばらく検索結果に0件だったことがあります。原因はサーチコンソール未登録に加えて、本体サイトからもSNSからも、そのページへのリンクが1本も無かったことでした。すでにインデックスされている本体サイトのフッターにリンクを1本置いたところが、最初の発見経路になりました。
旧サイトと旧ドメインの扱い
3点を直しても、旧サイトのURLはしばらく検索結果に残ります。扱いは、旧ドメインがまだ自分のものかどうかで分かれます。
- 旧ドメインを所有している:旧ドメインから新サイトへ301リダイレクトを設定します。長く運用されていた旧サイトの評価を新サイトへ引き継げる、最も重要な施策です
- 旧ドメインが失効している、または他社サービス内のURLだった:転送は設定できません。サーチコンソールから旧URLの削除をリクエストするか、新サイトの評価が上がって入れ替わるのを待ちます。削除で消えるものと消えないものの違いは別記事を参照してください
無料のホームページ作成サービスで作った旧サイトは後者で、解約した時点で転送は打てません。だからこそ、公開時に地図・予約サイト・SNSのリンク先を一斉に差し替える作業が必要になります。
「待つ」の目安と、起こりうる問題の予防
3点を整えた後の見方は次のとおりです。
- 公開翌日にURL検査で「登録されていません」:正常です。サイトマップ送信の翌日なら、まだ来ていなくて当然です
- 数日で「クロール済み・インデックス未登録」:Googleは来ています。数日から数週間で登録されるのが通常です
- 2週間たっても「登録されていません」:サイトマップの中身が空、robots.txtで遮断、noindexが残っている、のどれかを疑います。見分け方は別記事に書いています
同時に、サイトの <head> に meta description・canonical・構造化データ(美容室なら HairSalon)を入れておくと、地図とホームページが同じ店だと認識されやすくなります。公開2か月で0件だった美容室のサイトは <title> だけで、これらがすべて未設定でした。
3点の確認が抜ける原因は、作業の分担にあります。制作の範囲を「公開まで」と考えると、サーチコンソールもサイトマップも地図の更新も、誰の担当でもなくなります。予防として、サーチコンソールの登録・サイトマップ送信・地図のウェブサイト欄の差し替えを、公開日の納品項目に含めてください。登録に使ったGoogleアカウントと確認用ファイルの名前を納品書に残し、地図の管理アカウントが誰の手元にあるかは制作開始時に確認しておきます。
制作会社に発注する立場なら、何を言えばよいか
自分で作業しない経営者の方は、公開の連絡が来たときに次の3つを聞けば十分です。
> 「Googleマップのウェブサイト欄は新しいURLに変えましたか」
> 「サーチコンソールには登録しましたか。どのアカウントですか」
> 「サイトマップは送信しましたか。何本ですか」
1つでも「それは範囲外です」と返ってきたら、その作業を追加で依頼するか、自分で行います。いずれも権限さえあればその日のうちに終わる作業です。
よくある質問
Q. 公開から何日たったら「出てこない」と判断すべきですか
サーチコンソール未登録・サイトマップ未送信の状態なら、日数を待つ意味はありません。すぐに3点を確認してください。3点を整えた後であれば、2週間を目安にURL検査の表示を見て判断します。
Q. Googleマップのウェブサイト欄を変えると、口コミや評価は消えますか
ウェブサイト欄・電話番号・営業時間の変更で口コミが消えることはありません。消える可能性があるのは、店名を別物に変える、住所を移すといった「別の店」と判断されうる変更です。
Q. ブログ側のサイトマップだけ送信すれば足りますか
足りません。ブログ側のサイトマップには、別階層にあるトップページや店舗情報ページのURLは含まれません。トップページと主要ページを列挙した sitemap.xml を置いて、2本とも送信してください。
まとめ
ホームページを新しくしたのに検索で出てこないときは、順位の前に「Googleに存在が伝わっているか」を確認します。
- Googleマップのウェブサイト欄を新URLに差し替える。閉鎖済みの旧サイトを指したままなら、地図から来た客が全員行き止まりに当たっている
- サーチコンソールに登録する。所有権確認はHTMLファイル方式が早く、確認用ファイルは消さない
- サイトマップを送信する。2階建ての構成なら2本。pingでの通知は廃止済み
3点を整えると、それまで来なかったクローラーがその日のうちに来ます。あわせて予約サイトやSNSのリンク先を新URLに差し替えてください。公開は完了ではなく、Googleに届ける作業の始まりです。