デザインを言語化できない人のためのブランドガイド。AI時代のヒアリングは選択式でいい

ホームページ制作でよく起きるのが、「いい感じにしたいけど、どう言えばいいかわからない」という状態です。

クライアントはデザインの専門家ではありません。ナチュラル、上品、シンプル、高級感、今っぽい。このような言葉は出てきますが、人によって意味が違います。制作側が想像で進めると、初稿を見たあとに「何か違う」となりやすい。

このズレを減らすには、言葉だけでヒアリングしないことです。AI時代のデザイン指示は、選択式のブランドガイドにした方がうまくいきます。

デザインの言語化は想像以上に難しい

制作側は、色、余白、フォント、写真トーン、コントラスト、質感を分けて考えます。

でも、クライアントはそこまで分けて考えていません。なんとなく好き、なんとなく違う、という感覚で判断します。この感覚自体は悪いものではありません。むしろブランドの核になることもあります。

問題は、その感覚が言葉にならないまま制作に進むことです。

「高級感」と言っても、黒と金の重厚な高級感なのか、白と余白の静かな高級感なのか、素材感のあるナチュラルな高級感なのかで全く違います。ここを曖昧にしたままAIに画像生成や文章作成を頼むと、出力もブレます。

選択式にすると判断が早くなる

ブランドガイドを作るとき、最初から自由記述で聞く必要はありません。

世界観、写真トーン、素材感、温度感、余白感、カラートーン、メインカラー、フォント雰囲気、コントラスト。こうした項目を、画像や選択肢で選んでもらうだけでも、かなり方向性が見えます。

選択式の良さは、クライアントが答えやすいことです。文章で説明できなくても、見比べれば「こっちが近い」と言えます。制作側も、その選択をもとにデザインの前提を共有できます。

これは単なるアンケートではありません。制作前のズレを減らすための翻訳装置です。

AIプロンプトまで作れると価値が上がる

ブランドガイドの価値は、PDFでまとめることだけではありません。

今はChatGPTやClaudeに文章を書かせたり、画像生成AIでビジュアルを作ったりする時代です。つまり、ブランドの方向性をそのままAIプロンプトに変換できると、使い道が一気に広がります。

たとえば、ホームページ用の文章、チラシのコピー、バナーの指示、SNS投稿のトーン。これらを毎回ゼロから説明するのではなく、ブランドガイドをベースに指示できれば、出力のブレが減ります。

特に小規模事業者にとっては、デザイナーやコピーライターを毎回入れられない場面もあります。そのときに、ブランドの基準とAIプロンプトがあるだけで、制作の質が安定します。

graciautoなら、こう設計する

graciautoでブランドガイドを使うなら、ホームページ制作の前段階に入れます。

いきなりトップページを作るのではなく、まずブランドの方向性を選択式で固めます。業種、ターゲット、コンセプト、地域性、補足情報を入力し、そのうえで世界観や写真トーンを選んでもらいます。

その結果を、3つの用途に分けて使います。

  1. 制作側のデザイン指示
  2. クライアント確認用のブランドボード
  3. AIに渡すプロンプト

この3つが揃うと、初稿のズレが減ります。さらに、ホームページ公開後も、ブログ、LINE、SNS、チラシに同じトーンを展開できます。

ポイントは、ブランドガイドをきれいな資料で終わらせないことです。実際の制作と運用に使える形にすることで、売れる仕組みになります。

ヒアリングは営業にも効く

選択式ブランドガイドは、制作前の確認だけでなく、営業にも使えます。

クライアントと一緒に画面を見ながら選んでいくと、相手の好みやこだわりが自然に出てきます。そこから「この方向ならホームページはこう見せた方がいい」「LINEの文章はこの温度感が合う」と提案できます。

これは値引き営業とは相性が違います。価格を下げるのではなく、相手が言語化できない価値を整理して、主導権を持って提案する営業になります。

ホームページ制作を単なる作業代行にしないためにも、ヒアリングを商品化する意味があります。

まとめ

デザインの言語化は、多くのクライアントにとって難しい作業です。

だからこそ、自由記述ではなく、ビジュアル選択式にする。選んだ結果をブランドガイドにし、さらにAIプロンプトに変換する。この流れを作れば、ホームページ制作の初稿ズレを減らし、公開後のSNSやブログ運用にも使えます。

AI時代のヒアリングは、質問の上手さだけではなく、選びやすい仕組みで決まります。

FAQ

Q. ブランドガイドは小規模事業者にも必要ですか?

必要です。むしろ担当者が少ない小規模事業者ほど、色、文章、写真トーンの基準があると運用が楽になります。

Q. クライアントがデザインに詳しくなくても使えますか?

使えます。言葉で説明してもらうのではなく、画像や選択肢から近いものを選ぶ形にすれば、専門知識がなくても方向性を共有できます。

Q. AIプロンプトまで作る意味はありますか?

あります。ホームページ制作だけでなく、ブログ、LINE、SNS、チラシなどに同じブランドトーンを展開しやすくなります。

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